地盘-杭基础-构造物三次元非线形动的相互作用実験.pdfVIP

3.3.1地盤－杭基礎－構造物の三次元非線形動的相互作用の実験 目 次 (1)業務の内容 (a)業務題目 (b)担当者 (c)業務の目的 (d)３ヵ年の年次実施計画 (e)平成 14年度業務目的 (2)平成 14年度の成果 (a)業務の要約 (b)業務の実施方法 1) 実験装置 2) 実験条件 (c)業務の成果 1) 地盤条件と作成状況 2) 実験結果 (d)結論ならびに今後の課題 (e)引用文献 (f)成果の論文発表 ・口頭発表等 (g)特許出願，ソフトウエア開発，仕様 ・標準等の策定 (3)平成 15年度業務計画案 (a)業務計画 (b)実施方法 (c)目標とする成果 -196- (1)業務の内容 (a)業務題目 地盤－杭基礎－構造物の三次元非線形動的相互作用の実験 (b)担当者 所 属 役 職 氏 名 独立行政法人 農業工学研究所 室長 毛利 栄征 (c)業務の目的 地盤および構造物の地震時の安全性を解明するためには、地盤そのものの三次元的な挙 動解明が不可欠であるとともに、地盤と構造物の動的な相互作用を実験的に明らかにする ことは極めて重要である。 本業務は、二方向せん断土槽を用いた杭および地盤の三次元振動実験を実施して、多方 向入力 （水平面内での二方向振動、水平及び鉛直震動）が地盤及び杭の挙動に及ぼす影響 を明らかにすること、地盤の剛性や杭の剛性が動的破壊挙動に及ぼす影響を解明するため の詳細なデータを蓄積すること、及びEディフェンスでの実験計画に資する基礎資料を得 ることを目的とする。 (d)３ヵ年の年次実施計画 1)平成１４年度 ： ① 地盤に挿入する杭を試作し、均一地盤での振動実験を実施する。 ② 乾燥地盤と飽和地盤を対象として、水平一方向振動時における地盤と杭の挙動を 明らかにする。 ③ 水平面内での二方向振動実験を実施して、多方向振動時の杭と地盤の挙動を明ら かにして、入力の多方向性の影響を検証する。 2)平成１５年度 ： ① 平成 １４年度 と同様に均一地盤を対象として水平一方向振動時における地盤の 液状化が杭の挙動に与える影響を明らかにする ② 鉛直振動 と水平振動が同時に作用する場合について、地盤の液状化の発生 と杭の 振動性状を明らかにする。 ③ 杭上部に設けた構造物の影響を検討するために、上部構造物と地盤の固有周期を 変えて、杭と地盤の動的相互作用を明らかにする。 3)平成１６年度 ： ① 地盤内部に非液状化層や剛性の異なる層を設ける振動実験を実施し、地盤と杭の 動的相互作用を明らかにする。すなわち、地盤内部に水平な非液状化層がある場 合を対象として、この複合地盤 と杭の動的相互作用を求める。 ② 液状化抵抗力の異なる層が積層している場合の振動実験を実施することにより、 -197- 間隙水圧の消散、すなわち、有効応力の低下と回復過程での杭の挙動を明らかに し、地盤と杭の三次元動的相互作用のメカニズムを解明する。 (e)平成１４年度業務目的 ①乾燥地盤と飽和地盤を用いた振動実験を実施し、水平一方向振動時における地盤と杭 の挙動を明らかにする。 ②水平二方向の同時加振の振動実験を実施して、多方向振動時における杭 と地盤の 挙動を明らかにする。 (2)平成１４年度の成果 (a) 業務の要約 平成１４年度は次の各項目を実施した。 1)標準砂を用いた均一地盤 （乾燥地盤、飽和地盤）に杭 （外径 32mm