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第 期 株 主 の 皆 様 へ 株主の皆様には、ますますご清栄のこととおよろこび申し上げます。 ここに、新東グループの平成15年3月期 （平成14年4月1日から平成15年3月 31日まで）の事業報告書をお届け申し上げます。 当期のわが国経済は、前半には景気に一部回復の兆しが見られましたが、輸出 の鈍化、設備投資の落ち込みに加え低調な個人消費により、景気は依然として厳 しい状況で推移いたしました。また、海外におきましては、欧州経済は穏やかな 回復基調でありましたが、米国では、消費の陰りなどから後半には減速感が深ま りました。 当社グループの需要先業界であります素材･素形材産業におきましては、国内 では、事業環境が長期に低迷する中、設備投資意欲の回復に至らず、全体として 需要の減少傾向が継続いたしました。海外につきましては、中国市場において は新規設備投資による需要増がありましたが、欧州、米国ともに設備過剰感が払 拭されず、低調な市場環境で終始いたしました。 このような状況のもと、国内外のグループをあげてお客様の視点に立った需 要を喚起する営業に徹 し、受注･売上の確保に努めましたが、当期の売上高は、 61,642百万円と、前期に比べ8,255百万円（前期比11.8％）減少いたしました。 収益面につきましては、販売管理費等経費の圧縮、原価低減に努めましたが、 売上ボリュームの減少とデフレ状況下での厳しい価格競争の影響を受け、営業 利益は、175百万円の損失計上（前期364百万円の利益）を余儀なくされました。 経常利益は、受取配当金等による営業外収益1,080百万円の計上がありました が、営業外費用849百万円の発生で、前期に比べ345百万円（前期比86.2％）減少 して55百万円となりました。 － 1 － 当期純利益は、投資有価証券売却益等の特別利益572百万円がありましたが、 株式市場の低迷による投資有価証券評価損等の特別損失873百万円の発生と法 人税等の控除がありまして、768百万円の損失計上（前期2,160百万円の損失）と なりました。 当期の利益配当につきましては、厳しい業績ではありますが、安定的な利益配 当を維持するとの観点から、期末配当金を1株当たり2円50銭とし、すでに実施 済の中間配当金1株当たり2円50銭と合わせて、1株当たり年間5円とさせていた だきました。 今後の当社グループの状況につきましては、中国市場において需要の伸長が 期待されます一方、国内需要先業界においては設備投資意欲の急速な回復は望 めず、また、米国、欧州ともに厳しい受注競争が続くものと予想されます。 このような中、「事業の集中と選択」、「要員の再配置、適正規模化」を最重要課 題として、商品開発へ経営資源を集中し、そのスピー ドアップを図るとともにグ ローバル市場において優位性を確保できる核となる商品を積極的に市場投入し、 併せて、グループ トータルで人員の再配置と適正規模化を実現していくことで、 収益の確保に努力邁進いたす所存であります。 これからも皆様のご期待に沿 うべく全力を傾けてまいりますので、このうえ とも倍旧のご支援ご指導を賜 りますようお願い申し上げます。 平成 15年 6月 取締役社長 －2－ 連結貸借対照表 （平成15年3月31 日現在） (単位 ・百万円 ：未満切捨) 科 目 金 額 科 目 金 額 資 産 の 部 負 債 の 部 流 動 資 産 47,736 流 動 負 債 24,094 現 金 及 び 預 金 9,004 支払手形及び買掛金 12,420 受取