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近赤外線モニター観測したAGB星の周期光度関係を用いた銀河分布 鹿児島大学　理学部 物理科学科 宇宙物理学研究室　研究生　 宮ノ下　亮 面高俊宏 1m光?赤外線group(鹿児島大学)? 今田明(OAO)　 Abstract IRAS Point Source Catalogueから約700天体を選出 鹿児島大学1m光赤外線望遠鏡で近赤外????観測した結果、　Kバンドで約250天体の変光を確認し、さらに論文からKバンド等級を用い、周期決定精度を向上させた 野辺山45m電波望遠鏡でSiOメーザーの視線速度を観測し、　運動学的距離を算出した　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 距離を決定して、銀河系内の空間分布を求めた 周期光度関係から、運動学的距離から求める距離を比べると、大きなばらつきが見られる Introduction 研究の目的 ダストの発達により可視光では観測できないAGB変光星の発見 AGB星の銀河内分布を調べる　? 質量と銀河内分布、銀河系速度場の検証 1m光赤外線望遠鏡は??? 　鹿児島大学の1m望遠鏡は、近赤外線で長期間に渡りモニター観測をする事ができる、数少ない望遠鏡の一つである 　さらに、VERAでMira型変光星の高精度距離測定を行う事で、銀河系内の周期光度関係を得る事ができ、距離測定を行うことができる Introduction　＜AGB星＞ 0.8?8M◎ほどの中小質量星 進化末期のHR図右上に位置する漸近巨星分枝星 低温で明るい星　(Teff ＜ 3000K , L ＞ 3000L◎)? 縮退した炭素と酸素の中心核をもち、その周りを薄いヘリウム層、 水素を主体の巨大な外層が覆っている 長周期脈動変光星が多い　(数十?数千日)? 脈動に伴った激しい質量放出 (10-5?10-8M◎/year)? 星周物質によるメーザー放射、ダストの形成?　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 上記の様な星である。 Introduction　＜周期光度関係＞ LMC(大マゼラン星雲)近赤外線モニター観測で発見 変光周期が長いと、平均絶対等級が明るい 距離指標として利用可能である事 各銀河の金属量毎に、異なる可能性が示唆されている　　　　　　　　 我々の銀河では高精度距離決定ができた数天体のみ　　　　　　　　　 MK = (-3.51±0.20)[log P – 2.38] +(-7.25±0.07) Whitelock et al. 2008 Observations ＜Source selection＞ IRAS Point Source Catalogue (245,889 sources)?より →「鹿児島で観測可能」 DEC -25° →12,25,60μｍ Flux density quality = 3 ?論文検索で銀河? YSOなどを除く ?現在までに解析した天体のみ --- Total 354 objects NIR/SiO Observations 　　　NIR 観測装置 鹿児島大学1m光?赤外線望遠鏡 + 近赤外線カメラ J [17.6 mag], H [17.0 mag], K [16.3 mag] 　　　　NIR 観測期間 2003年11月　?　現在まで　 (観測中断期間：2005年4月?2006年9月 , 2008年5月?2008年9月)? SiO 観測天体 　　 変光を確認した中より95天体　　(内56天体検出)? SiO 観測装置 野辺山45m電波望遠鏡 / S40受信器、AOS-H分光計使用 SiO J =1→0, v =1 and 2 (43GHz帯)? SiO 観測期間 2008年5月15日?20日 (22/31時間)? NIR Reduction ＜関数フィット＞ f(x)=a*sin(2π*(c+x)/(P+b))+d a:1/2振幅 , P+b:周期 , c:JDのオフセット , d:平均等級 比較星の等級は、2MASSの等級を用いた 論文検索などで、Kバンドの等級情報を検索し 観測点を多くした　(周期決定精度の向上が目的)? SiO