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平成29年度大学教育再生戦略推進費 「基礎研究医養成活性化プログラム」 申請書 【様式１】 事業の構想等 申請担当大学名 横浜市立大学 （連携大学名） （琉球大学、北里大学、龍谷大学）計４大学 事業名 実践力と研究力を備えた法医学者育成事業 （全角20字以内） １．事業の構想　※事業の全体像を示した資料（ポンチ絵Ａ４横１枚）を末尾に添付すること。 （１）事業の全体構想 　①事業の概要等 〈テーマに関する課題〉死因究明制度推進のため、即戦力となる法医学者育成が大学の課題であ る。法医学者には法医実務能力と、実務上の課題を研究に繋げる基礎研究能力が求められる。本 事業では、鑑定症例を通した実践的トレーニングと最先端の基礎医学研究能力を習得するプログ ラムを、児童相談所等との実務連携、法律専門家による症例検討会、国際交流等も通じて実施 し、法医実務能力と研究能力を兼ね備えた法医学者を育成する。 〈事業概要〉将来性ある法医学者育成のためには、複数の法医学者と意見交換できる環境で多く 症例を経験する必要があり、実務上の課題を研究に繋げるためには他領域の先端的基礎医学知識 や技術を持つ事が期待される。本事業では、法医学者を志す者に「法医学者になるための英才教 育」を行う。具体的には①法医実務の臨床領域における臨床法医学トレーニング②連携大学での 法医実務研修③病理学的基礎知識等の習得、遠隔病理診断（テレパソロジー）導入④法医学隣接 領域の基礎医学研究指導⑤関連機関、法律家、海外法医学研究所との連携研修を軸に総合力を養 う。特に③テレパソロジーは、遠隔地の法医学者等との意見交換を容易にし、高い教育効果をも たらすほか、法医病理診断の効率化にも繋がる。さらに本事業では医療事故に精通する病理医、 死後画像診断に強い放射線科医等の育成も可能で、関連機関の医務官など法医学を中心に様々な キャリアパスが開発される。 　②大学・研究科等の教育理念・使命（ミッション）・人材養成目的との関係 「国際都市横浜と共に歩み、教育・研究・医療分野をリードする役割を果たすことをその使命と し、社会の発展に寄与する市民の誇りとなる大学を目指す」本学のミッションを踏まえ、学生の キャリア形成に主眼を置く支援プログラムを通じ、国際社会で通用する人間の育成に努める。基 礎研究医を志す学生には、早期にその学生の目指す領域に資する、実践的な教育研究を効率的に 行う必要があるが、本事業は基礎研究医の英才教育的役割を果たすと考える。また法医学が対象 とする領域は広く、各自の興味や能力に応じた柔軟な研修を選択できる本事業は、法医学領域に 若い人材を呼び込むうえで有効である。さらに、臨床研修と並行して実施可能な効率的な研修ト レーニングを提供する本プログラムは、幅広いキャリア形成支援に繋がる。 - 1 - 　③新規性・独創性 ①法医実務関連の臨床領域における臨床法医学トレーニング（臨床研修と並行実施可能） 法医実務上必要とされる臨床知識や技能を集中的に習得する研修トレーニングを準備。以下例。 産婦人科研修：性犯罪被害者の診察法、感染・妊娠の基本対応法、メンタルサポート等／ 放射線科研修：死後画像診断法等／小児科研修：虐待児の診察法、保護者面談法等／ 精神科研修：DV被害者、被虐待児のメンタルケア等／地域医療研修：在宅医療の看取り研等／ 医療安全研修：臨床現場における医療事故・紛争に係る研修等 ②連携大学における法医実務研修への派遣 法医学者は全国的にも少なく、単独施設では複数医師による症例検討会もままならないが、実症 例を通した検討会は本来教育効果が高く、法医学者育成には必須である。本プログラムでは、複 数の法医学者が在籍する北里大学と、環境が大きく異なる琉球大学との連携を通じ、幅広い法医 実務能力習得を目