平成18台风第13号被害状况考察.pdfVIP

18 13 「平成 年 台風 第 号 に よる被 害状況 と考 察 」 － レベル 表 に よる具 体 的台風 対策 － 沖縄県立学校事務職員協会八重山支部研究委員会 （八重山地区研究発表グループ） 発表者 沖縄県立八重山商工高等学校 事務主査 上地大作 沖縄県立八重山商工高等学校 主 任 安里尚悟 はじめに の於茂登岳 （標高 526m）をはじめとする山々が連なる 山岳地帯になっており、それを背にする格好で、南部に 台風が発生すると、その進路 ・勢力 ・被害等はある程 は平野が広がっています。 度予見できますが、風や雨の影響を受けた地域は結果と 石垣島の気候は亜熱帯海洋性気候に属しており、気温 して、大小問わず何らかの被害はあります。当然ながら の平年値は２４．０度と温かく、湿度は７７％と高くな 自分の地域だけに被害があるわけではありません。台風 っています。また八重山群島周囲を流れる黒潮の影響で の進路に必ずそれ以上以下の被害があります。九州地区 一年中の気温変化は小さくなります。年間降水量の平年 においては、発生した台風が８県すべてを通過していく 値は２，０６１ミリ （石垣島）と多く、特に梅雨期と台 ことも決して珍しいことではありません。そこで、共通 風時に集中し、その時期に降雨が少ないと干ばつになり する台風データ・防災への認識 ・対応を結びつけること やすい地域です。八重山群島は台風常襲地帯としても知 によって台風被害を最小限にする方法について考察しま られており、毎年多大の被害を受けています。 した。 平成１８年９月１０日に発生した台風第 13 号【サン サン】による八重山地区の県立高等学校の風水被害等は、 ①危機管理マニュアル、②県立学校施設の営繕マニュア ル、③学校要覧の学校防災体制、④沖縄県知事公室防災 危機管理課～沖縄県の防災対策の指針により、それを実 行することで災害から学校を守っています。しかし、そ ２．各学校紹介 の防災対策の質・量・時期についての具体的な判断は各 学 校 名 紹 介 本校は八重山地区唯一の普通高校である。昭 学校に任されているところが殆どではないでしょうか。 和１７年に創立された県立八重山中学校、県 具体的判断及び行動基準を文章(想定)化することによ 八重山高等学校 立高等女学校を母体に昭和2年に2 創立され た。特色ある教育課程を編成し日々努力して ってより良い台風対策ができるのではないかと考え、対 いる。 策のマニュアル化を検討してみました。 本校は昭和4年（1 19年）9月66 20日に琉球政 府立八重山商工高等学校として設立。昭和44 年には定時制課程が併置され。工