地域别构想-宇都宫.PDFVIP

Ⅱ．地域別構想 ＜地域別構想の目的等＞ 全体構想では，ネットワーク型コンパクトシティの実現に向けた部門別の方針を総合的・体系的に 示しました。 本市が目指す「ネットワーク型コンパクトシティ」は，中心市街地を核として全市的なバランスに 配慮しつつ，都市機能の集積している既存の拠点を有効に活用し，拠点間における機能連携・補完な ど，「ネットワーク化」（連携）を目指しています。 この「ネットワーク型コンパクトシティ」の実現に向けて，具体的な取り組みを進めるためには， 地域ごとの様々な取り組みが必要となります。 地域別構想では，本市の都市の成り立ち，地域の土地利用や特色を踏まえ，市域を５つの地域に区 分し，全体構想で位置付けられた拠点や軸との整合性を図りながら，各地域の現状と課題を整理する とともに，地域特性を踏まえた将来のまちづくりの方向を示すものとして策定します。 ■ 全体構想と地域別構想の関係 - 49 - Ⅱ．地域別構想 北西部地域 北西部地域 ■将来都市構造における北西部地域の位置 ■主要データ 移 推 の 帯 世 ・ 口 人 出典：住民基本台帳（各年９月末日現在の値） 用 利 地 土 出典：平成18 年都市計画基礎調査 - 50 - Ⅱ．地域別構想 北西部地域 １．現状と課題 ・本地域は，北部丘陵の豊かな自然をはじめ，農地・山林が多く，自然岩による独特の自然景観をも つ大谷地区，歴史と自然が魅力となっている多気地区，アウトドア施設等の自然体験機能が充実し ている古賀志地区，自然とのふれあいや体験活動等のレクリエーション拠点となっている「平成記 念子どものもり公園」など豊かな自然環境や観光・交流資源に恵まれています。 ・これらの観光・交流資源を活かした地域の活性化を図る上では，資源の保全・整備を図るとともに， その有効活用にあたっては，点在する資源の有機的な連携や体験型・参加型観光など，近年の観光 ニーズの変化に対応していくことが課題となっています。 ・地域の基幹産業である農林業は，観光農業や「宇都宮市農林公園ろまんちっく村」での直売など， 都市と農村の交流による活性化の取り組みが行われていますが，引続き農林業の基盤となる優良な 農地・森林などを適切に保全していく必要があり，これを支える定住環境の維持についても課題と なっています。 ・公共交通である路線バスは，都心地区から放射状に伸びる国県道に路線網が形成されていますが， 集落が点在していることから，利用可能な圏域が限られており，今後の高齢化の進行に対応した地 域内交通の確保が課題となっています。 ・東北自動車道宇都宮インターチェンジ周辺では，広域交通の結節機能を活かした土地利用が求めら れています。 ２．地域整備の将来イメージ 「豊かな自然環境に恵まれたふれあい･交流空間づくり」 地域の特色である観光・交流資源の充実や，観光と農林業の連携強化により，都市と農村の交流を中 心とした地域の活性化を図るとと