西夏文-文藻外语大学W-Portfolio.PDFVIP

1)) 西夏文西夏文 『新集金砕掌置文『新集金砕掌置文』の』の研究研究 ４４)) 西夏文西夏文 『『新集金砕掌置文新集金砕掌置文』』のの研究研究 ４４ 小高裕次小高裕次 小高裕次小高裕次 (文藻外語學院(文藻外語學院)) ((文藻外語學院文藻外語學院)) AStudyofGoldNuggetsinthePalm4 KOTAKA,Yuji ((WenzaoUrsulineCollegeofLanguages)) (( )) キーワード ：西夏語, 『新集金碎掌置文』 0. はじめにはじめに はじめにはじめに 0.1. 本稿本稿の目的の目的 本稿本稿のの目的目的 筆者は小高(2005,2006,2008)において、西夏人によって作られた西夏文字の識字教育用 テキストである 『新集金砕掌置文（以下、『金砕』と略）』の一部について紹介し、その日 本語訳を試みた。本稿では、引き続き『金砕』本文第42 連から第53 連までの紹介を行う。 底本もこれまでと同様俄羅斯科學院東方研究所聖彼得堡分所・中國社會科學院民族研究所 ・上海古籍出版社(1999)所収の『金砕』No.741である。 1. 本論本論 本論本論 1.1. 内容内容についてについて 内容内容についてについて 本稿で紹介する第42 連から第53 連までは、漢人姓の羅列である。12 行で120 の姓が 2) 列挙されている。本稿では、西夏文本文を紹介するとともに、西夏文類書 『類林』 およ 3) び西夏語訳 『孫子兵法』 における文字の使用状況を解説する。 1.2. 夏漢夏漢 『三才雑字『三才雑字』との』との関連関連 夏漢夏漢 『『三才雑字三才雑字』』とのとの関連関連 コズロフ探検隊のカラホト将来文献に含まれる西夏語文献『三才雑字 』（以下 、西夏文『雑 4) 字』と略す） は、西夏人の手によって制作された語彙集である。一部に欠損は見られる ものの、1頁から30頁までが現存している。全体が26部に分けられており、その第 22 1)本研究は行政院國家科學委員会專題研究計畫 （計畫編號NSC97-2410-H-160-004）の補助金によって行われ た。 2)史・黄・聶(1993)所収の影印本を底本とした。 3)林(1994)所収の影印本を底本とした。 4)李・中嶋(1997)所収の影印本を底本とした。 部が「漢人姓」である。ここでは2 字1 組、1 行6 組の体裁で7 行にわたって84 の漢人 姓が挙げられている。このうち、以下に挙げる58 字が『金砕』と共通する。 璋 汪 р 貴 李 趙 劉 廷 壌 唐 秦 武 鈞 沂 奢 霍 彭 淅 段 蔡 昂 董 韓 瑟 馮 閻 鞏 滸 郭 丘 躬 宋 曹 淕 蘇 尭 暉 酎 昊 郢 潯 ь 楊 孟 鴨 呂 瑪 宗 禹 隗 ъ 郡 呉 拊 釘 葫 竇 佐 西夏文 『雑字』の「漢人姓」の部は、璋汪 1co:n1won 李趙 2li:1cheu:で始まっている。 これは、『金砕』で漢人姓の部が始まる第43 連の上の句2 字 ・下の句2 字と一致する。そ のほか、『金砕』第43 連の廷壌1thyen22thi: 、第51 連のь楊1ngyeu1yo:n2 や、前後は入 れ替わっているが第51 連の呂瑪2lyu2mya の3 ヵ所でも同