国家技能検定普通旋盘作业3级.pdfVIP

国家技能検定 普通旋盤作業３級 作成者M3111 柏原将太 M3112神谷義孝 M3115 熊崎裕記 M3118 杉浦淳貴 M3128 林佑亮 M3133 細江健斗 M3134 牧野将旭 M3138 山本喬一郎 担当教員 越山大八 １ はじめに 私たちがこの課題研究を選んだ理由は、旋盤が好きでその技能をさらに高めようとした人、資 格が取りたくて参加した人、ただ単にほかの課題研究より面白いと思ったからという人もいます。 目標は国家技能検定普通旋盤作業３級合格による資格取得と、各々の技能の向上です。 ２ 国家技能検定普通旋盤作業３級とは 技能検定は、働く人たちの技能や知識を一定の基準によって検定し、これを公証する国家検定 制度であり、働く人たちの技能と地位の向上を図ることを目的として、職業能力開発促進法に基 づき実施されています。合格者には、特級、一級及び単一等級については厚生労働大臣名、２級、 ３級については、愛知県知事名の合格証書が交付され、技能士という称号が与えられます。 普通旋盤作業３級の技能検定は６年前から始まったもので、高校生から受験することができま す。このような試験ができたのは、「団塊の世代」の大量退職による高度熟練技能者の不足とい う２００７年問題などの理由があります。 技能検定は、実技試験と学科試験に分かれています。実技試験は、課題作品を２時間以内で製 作し、公表はされていませんが寸法精度や表面粗さ、外観の美しさを審査されます。学科試験は、 労働安全規則などの安全作業をはじめ、切削理論、旋盤や刃物の取り扱い等、多岐にわたります。 ３ 旋盤とは 旋盤 （lathe ：図１）は、一定の位置で工作物を回転させ、刃物台に取り付けたバイトに切込み と送りを与えて切削する工作機械である。図２はその主な要素作業で、図２のように、主として 断面を円形に切削するのが目的である。また、工作物の取り付け方や切削工具の種類とその使い 方を工夫することによって、さらに広範囲の作業を行うことができる。 図１ 旋盤 （ワシノ社製 ４尺） 図２ 旋盤作業の要素作業(1) 図２ 旋盤作業の要素作業(2) ３ 実技試験の内容 (1) 試験時間 標準時間２時間で、打ち切り時間が２時間３０分です。標準時間を超えると５分ごとに減点さ れます。 (2) 課題作品 （図５） 支給材料から部品Ａ、Ｂに旋盤を 用い加工します。加工後、組み合わ せて提出します。 (3) バイト （刃物 図３） 全８本以内と決められています が、今回は６本で対応しました。 右から 片刃バイト （荒削り用） 片刃バイト （仕上げ削り用） 面取りバイト （外径用） 中ぐりバイト （荒削り用） 中ぐりバイト （仕上げ削り用） 面取りバイト （外径用） 図３ 使用バイト （刃物） (4) 測定器具 （図４） 決められたものを使用 しま す。 上が シリンダーゲージ （φ40） 右から スケール （150mm） ノギス マイクロメーター （50 ～75mm） マイクロメーター （25 ～50mm） (5) その他 安全作業や正しい工具 ・測 定器の取り扱い、整理整頓等 も審査の対象になります。 図４ 測定器具 図５ 支給材料から完成まで ４ 学科試験の内容 試験範囲は、労働安全規則などの安全作業をはじめ、切削理論、旋盤や刃物 （バイト）の取り 扱い等、測定方法、多岐にわたります。 ５ 研究内容 (1) 作業工程 作業工程の一例を次にあげます。表中の練習１・２は、試験直前にある練習時間１５分間に行 う作業です。φ６０からφ５６まで練習削りができます。 部品Ａの行程図面 作 業 内 容 練