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『国際保健支援会』1 2004.1 「宗教「宗教」と」と「「福祉福祉」の」の交差点交差点－仏教寺院－仏教寺院の国際的連携の国際的連携－－ 「「宗教宗教」」とと 「「福祉福祉」」のの交差点交差点－－仏教寺院仏教寺院のの国際的連携国際的連携－－ 総合研究大学院大学文化科学研究科 岡部 真由美 １．１． はじめにはじめに1 本論文では、タイ側はフアリン寺（Wat Hua １１．． はじめにはじめに 近年、社会参加型仏教2 3 Rin や開発僧 といった言 、北タイ ・チェンマイ県）、 日本側は神宮 葉が頻繁に用いられるようになった。広義に 寺（長野県松本市）の NGO 「ACCESS ・21」 は、「社会参加」に積極的に関わる出家者が「開 が協力して進めている 「作務衣縫製プロジェ 発僧」、彼らに導かれた仏教のあり方が「社会 クト」を事例 として、双方の寺院でのどのよ 参加型仏教」と定義づけられる。これらの特 うな期待や意図がこのプロジェクトを成立さ 徴としてしばしば挙げられるのが国際的連携 せているのか考察 し、仏教の「社会参加」と である。野田は、現在 「開発僧」の活動が新 国際的連携がもつ意味を再考することを 目的 たな展開を迎えており、その展開は仏教本来 とする。なお、フアリン寺に関する資料は、 の姿にたち帰る「仏教ルネッサンス」に基づ 筆者 が 2002 年 9 月に行った現地調査 、 くものであるとした上で、多様化 と国際連帯 「ACCESS ・21」スタッフからの聞きとりお という語で説明 している。その説明の中では よび関連出版物 （パンフレット、タイ英字紙） HIV/AIDS や女性、環境保護といった新しい に基づいている。また、神宮寺に関する資料 課題や、INEB （International Network of は、「ACCESS ・21」スタッフからの聞き取り、 Engaged Buddhism）を中心 とする汎仏教主 神宮寺での関係者へのインタビューや出版物 義的 な国際的連携の事例が紹介 されている （寺報『はなぞの』や季刊『僧伽』）などに基 ［野田 2001 ：103－126］。また浦崎も、農 づいている。 村開発 の事例に偏った 「開発僧」に対し、 HIV/AIDS ケア活動を行う僧侶を多様化の観 ２．２．仏教仏教 と「と 「社会参加社会参加」－「」－「作務衣縫製作務衣縫製プロプロ ２２．．仏教仏教 とと 「「社会参加社会参加」－「」－「作務衣縫製作務衣縫製プロプロ 点から論じている ［浦崎 2002］。「開発僧」 ジェクトジェクト」を」を事例事例 としてとして－－