第4章屋外排水设备-神戸市.PDFVIP

第４章 屋外排水設備 第４章 屋外排水設備 第１節 排 水 管 §４－１ 配管経路 配管は、屋内下水の排水箇所、公共ますなどの位置及び敷地の形状などを考慮し、できる限 り最短とし、かつ機能上支障を生じないように適切な経路とする。 【解説】 屋外排水管の配管経路は、屋内下水の排水箇所、排除先の接続ます（公共汚水ます）又は公共雨 水排水施設などの位置によって決定されるが、施工面のみを考えず、土地の起状、建築物と敷地の 位置関係（半地下家屋については、地下施設への浸水による人的被害が発生しているため、特に留 意し、対策を図ること：§7 －21参照）、敷地の配管スペース、敷地利用計画（将来計画も含む）、 他の建築付帯設備（地下埋設物など）の設置状況などを考慮し、適切な経路とする。 また、雨水管と汚水管は平面的に重ならないようにし、交差する場合は、原則として汚水管が下 部、雨水管が上部になるようにする。 §４－２ 公共下水道への接続 公共下水道への接続は、次の各項による。 （１）汚水管は、原則として１本の排水管にまとめ、接続ますの底部に接続する。 （２）工場・事業場排水の排水管は、公共下水道管理者が指定する接続ます又は排水設備の汚 水ますに接続しなければならない。 （３）雨水管渠は、公共道路側溝などの雨水排水施設に接続する。 【解説】 （１）について 取付け管又は接続ます内の閉そく（詰まり）の事故は、数本の汚水管が取付け管の排水方向と 直角に接続され、また、接続ますの底部と段差を設けて接続されているため、汚水と汚物が分離 され、汚物がインバートの肩部に堆積することによって起こることが多い。したがって、汚水管 を接続ますに接続する場合、原則として１本の排水管にまとめて排水方向を考慮し、接続ますの 底部に接続しなければならない。ただし、次の各項の場合はこの限りでない。 ① 配管スペースが狭く、１本の排水管にまとめることができない場合。（図４－１参照）た だし、接続ますに塩ビ製のますが設置されている箇所では、この施工はできない。 ② 接続ますが深く、底部に接続することが技術的に困難な場合。しかし、この場合でも60㎝ 以上の段差が生じた場合は、§４－12で述べるドロップ式小口径ますを設けなければならな い。（図４－４参照） 4 －1 図４－１ 接続ますへの接続（例） （２）について 工場・事業場排水は、一般の汚水と別系統とし、公共下水道管理者が指定する方法によって接 続ます又は汚水ます（中間ます）に流入させなければならない。また、工場・事業場排水の水質 ごとに分離して流入させる場合もある。 （３）について 公共道路側溝などへの接続にあたっては、排除先の管理者と協議し、雨水が飛散することがな いように、また、側溝などの流れを阻害しないような接続方法とする。 最近、雨水については公共下水道等の施設へ排除する前に、雑用水への利用、敷地内での地下 浸透（第５章参照）などの方法により排水量を減少させることが行われている。 §４－３ 管渠の種類と断面 管渠の種類と断面形は、次の各項を考慮して定める。 （１）管渠は、一般に次のものを使用する。なお、硬質塩化ビニル管の極薄肉管は、使用して はならない。 １）硬質塩化ビニル管 ２）鉄筋コンクリート管 （２）管渠の断面形は、原則として円形とする。 【解説】 （１）について 屋外排水管の材料として、一般に硬質塩化ビニル管の薄肉管（VU）、一般管（VP）及び鉄筋コ ンクリート管が多く使用されている。管種の選定にあたっては、水質、布設場所の状況、載荷重、 維持管理及び各管種の特性を考慮して選定しなければならない。（§１－12参照） なお、屋外の露出配管にはVP管又はVP管と同等以上の耐久性のあるものを使用する。 硬質塩化ビニル管とコンクリートますなどの接合部は、砂付短管等を使用しなければならない。 雨水を排除する管渠として、鉄筋コンクリート製のU型溝が使用されている。