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第一章 宛名につける敬称の例 殿ーー名前につける最も一般的な敬称 様ーーーー個人的な文書の場合 ご一同様ーある部署の全員を指す場合 各位ーーーある部署の部員?課員めいめいに宛てる場合 御中ーー会社、団体、部署宛ての場合 初めのあいさつ ①時候のあいさつ 月　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　通常の表現 初春、新春、厳寒 立春、余寒、春寒 早春、春暖、春分 陽春、温暖、桜花 新緑、若葉、薫風 初夏、梅雨、長雨　　　　　　　　の候 盛夏、猛暑、大暑 晩夏、残暑、初秋 秋冷、秋色、秋涼 仲秋、紅葉、秋晴 晩秋、落葉、向寒 寒冷、初冬、師走 ②安否のあいさつ 　　　　　　　　　　　　　　　　　基本パターン ア（におかれましては）、ますます イのことと、お慶び申し上げます ア（におかれましては）、ますます　　　イの段、大慶に存じます。 アに入るもの　　　　　　　　　　　　　　　　イに入るもの 個人あて 貴台（かなり高い地位の人の場合） 貴殿（もっとも一般的な表現）　　ご健勝、ご壮健、ご勇健、ご清祥、 ご活躍、ご多祥　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 貴兄（親しい関係にあるとき） 企業あて 貴社（最も一般的な表現） 貴店（先方の名称が「~店」の場合）　　ご清祥、ご清栄、ご発展、 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ご隆昌、ご隆盛、ご繁栄、ご繁盛（繁昌） 貴行（先方が銀行の場合） 　　　　　　　部署のメンバーあて 各位、皆様方、ご一同様　　　　　　　　ご健勝、ご清祥 ③日ごろの厚意に対する感謝を表す表現/感謝のあいさつ 平素は　　　　格別の　　ご高配 日ごろは＋　　　　　＋　お引き立て＋を賜り 毎度は　　　一方ならぬ　ご愛顧 　　　　　　　　　　　　ご厚情　 に預かり 　　　　　　　　　　　　ご厚誼 　　　＋厚く御礼申し上げます。 　　　　誠にありがたく存じます。 ⑨終わりのあいさつ 　書状によることのことわり まずは、　　　　　　　　　　 書中、 右、　　＋略儀ながら(幸恕不周,幸恕不敬)＋　書中をもって、 以上、　　とりあえず　　　 書中をもちまして、 ご挨拶 ご報告 ご依頼 ＋ご通知　　　＋　申し上げます。 ご案内 ご一報　　　　　　　まで お詫び 御礼 注意：二つ以上の場合は「かたがた」でつなぐ。 例：ご挨拶かたがたご報告まで。 急ぐことのことわり （まずは、）取り急ぎ、 ＋　当用のみ（申し上げます。） 　　要用のみ（申し上げます。） 　　確認まで。 　　御礼まで。 　　ご連絡まで。 　　ご回答まで。 　　ご返書まで。 健康や活躍を祈ることば 時節がらご自愛のほど ご多幸を ますますのご活躍を　　　＋お祈り申し上げます。 ますますのご繁栄を 結語 敬具、敬白ーー「拝啓」「謹啓」「拝復」などの頭語を用いたとき 　　　草々、不一ーー「前略」「冠省」などの頭語を用いたとき 　　　再拝ーー追って書きの後。 書簡を受け取った時 ～日付の　＋貴翰（貴簡）　　＋拝承いたしました。 　　　　　　貴書　　　　　　　拝受いたしました。 　　　　　　書簡　　　　　　　落手いたしました。 　　　　　　　　　　　　　　　 落掌いたしました。 （「落手」より一層漢語的） 　　　　　　　　　　　　　　　受け取りました。