ISeC技术资料.pdfVIP

ISeC 技術資料 2005 年2 月21 日 SeC （Semantic Computing）計画と CDL （Concept Description Language） セマンティックコンピューティング（SeC）計画とCDL の概要説明です。説明は次の4 点からなります。 （１）セマンティックコンピューティング（SeC）とは何なのか、SeC 計画の目的とは （２）SeC を構成する技術とは、SeC の技術アーキテクチャとは （３）SeC が目標とする実現機能とは、SeC 技術の応用とは （４）SeC 計画の推進、どのように進めるのか 1. SeC 計画の目的 SeC の目的は、コンピュータと人間・社会が意味を共有すること、共通の意味世界を持 つことによって、人間・社会における情報処理とコンピュータにおける情報処理をシーム レスにつなぐ新しいIT 技術を実現することである。 シームレスにつなぐ技術とは、人間・社会における情報の形態をコンテンツ（ドキュメン トを含め）であるとし、コンテンツに関してコンピュータと人間が共通理解できるように する技術である。そして、この技術によって、人間・社会の知的生産性を飛躍させる支援 機能をコンピュータ上に実現することがSeC 計画の目標である。 SeC は、これからのIT システムを構成する次のような基本技術の中に位置付けられる。 機能面から、 ① セマンティックコンピューティング 知的で創造的な基盤実現のための技術 ② ユビキタスコンピューティング 何時でも、何処でも、何でも状態の基盤実現のための技術 ③ セキュアコンピューティング 安全で、安定し、安心できる基盤実現のための技術 構成面から、 ① エージェントコンピューティング ② グリッドコンピューティング 人間・社会とコンピュータとの共通となる意味世界を構成する技術として、オントロジー 技術がある。しかし、オントロジーは、語彙のレベルだけで意味世界を対象にしようとい 1 うものである。重要なのは、その語彙を用いてまとまった情報を表現するための言語を含 めて意味世界共通化の仕組を作ることである。SeC の目標はそこにある。 言語としては、かつてのように知識表現言語のような人工的な形式言語を工夫する方法も ある。もうひとつの方法は、人間・社会が用いている言語やメディアをコンピュータも用 いることができるようにする方法である。SeC はこの方法に関する始めての本格的な取 り組みとなる。SeC はこの方法を実現する手立てのために共通のインタフェースとなる 概念記述言語（CDL ：Concept Description Language）を中核に置く。 概念記述言語は次のような仲介役を果たすように設計される。 ① メディア間の仲介言語、メディア間には、多言語間、自然言語と形式言語（数学言語、 プログラム言語など）間、イメージメディアやビジュアルメディアと言語メディア間 ② 概念レベル意味処理からより深い意味処理や知識処理への仲介言語 ③ 構文構造処理（XML）と意味構造の仲介言語 表現メディアを用いて、まとまった情報（知識や感情）を表現したものがコンテンツ（ド キュメントなどを含む広義のコンテンツ）である。コンテンツは人間・社会での情報の外 在化の形態である。一方、コンピュータにおける情報の形態はソフトウェアやデータであ る。コンピュータが人間・社会と意味世界を共通にするとは、コンピュータにとってコン テンツもソフトウェアとなるということである。そのために、概念記述言語は表現メディ アからコンテンツの概念構造までを連続的に対象とするように設計される。 すべてのサービスは、コンテンツを仲介役とすることによって成り立つ。コンテンツを直 接の対象とするサービス産業がいわゆるメディア産業（放送、出版、映画など）である。 それには、コンテンツの制作サービスと配信サービスが含まれる。 2. SeC の技術アーキテクチャ CDL とCDL システムが大枠としてのSeC の基幹技術を構成する。CDL は、CDL.core を核として多数の言語群（CDL ｓ）から構成され、CDL システムは、多数のソフトウェ アやデ