鋳造方案技术标准.docVIP

作成 審査 承認 製　造　標　準 D03-000000(1/15) 鋳造方案技術標準 改訂No　　３ 1　適用範囲 　　　この標準は、当社で製造する球状黒鉛鋳鉄品(以下、鋳鉄品という)の鋳造方案を設定する 　　場合の技術的なよりどころについて定める。 ２　鋳造方案設定の方針 　　　鋳鉄品の用途に応じて、最も経済的(品質、コスト、生産性、納期)な鋳鉄品を造る鋳造方案 　　を設定する。 　２．１　客先規格と図面仕様の確認 　　　　（１）材質仕様　　　　化学成分、機械的性質、黒鉛球状化率、内部の健全性 　　　　（２）製品仕様　　　　重要保安部品、保安部品、一般部品 　　　　（３）寸法?形状仕様　公差、抜け勾配、仕上代、型ズレ量、歪量 　　　　（４）外観仕様　　　　鋳バリ高さ、黒皮表面の品質、鋳肌荒さ 　　　　（５）熱処理仕様　　　 　　　　（６）非破壊検査仕様　MT、UT、PT 　　　　（７）気密試験仕様　　油圧、水圧、空気、Ａｒガス圧 　　　　（８）加工基準面の位置 　　　　（９）最大肉厚?最少肉厚 　　　　（10）鋳抜き穴?盲穴 　　　　（11）砂づまり?砂落しの困難箇所 　　　　（12）中子のガス抜き困難箇所 　　　　（13）鋳造作業と鋳仕上作業の容易さ 　　　　（14）機械加工の容易さ 　　　　（15）生産性の良さ 　　　　（16）設計変更?ＶＡ提案の検討 　　　　（17）類似品における過去トラブル等の品質情報の反映 　　　　（18）工程ＦＭＥＡの実施 D03-000000(2/15) 　２．２　鋳造方案立案の手順 １．規格?図面仕様の確認 １．規格?図面仕様の確認 ２．模型方案の決定　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　造型方法の決定　　 ２．模型方案の決定 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　見切面の決定　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　巾木面の決定 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　伸び尺の決定　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　仕上代の決定 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　後処理への配慮 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＶＡ検討 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　過去トラブルの検証 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　工程ＦＭＥＡの実施 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ３．押湯の決定　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　各部モジュラスの計算 ３．押湯の決定 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ネックの決定 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おしゆ押湯の決定 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　配置の決定 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　砂付の確認 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ４．湯口系の決定　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　鋳込時間の計算 ４．湯口系の決定 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　堰総断面積の決定 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　湯道断面積の決定 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　湯口系（加圧?非加圧）の決定 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　湯口断面積の確認 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ５．鋳造方案の決定　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　鋳込重量の見積 ５．鋳造方案の決定 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　方案歩留の見積 　　　　　６．手順１～５の各項目について、決定内容、確認レ点を方案設計チェックリストに記入する。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 D03-000000(3/15) ３　モジュラスの計算方法 　　　モジュラス（M）の計算式は、下記を採用し、単位はｃｍとする。 モジュラス　M（ｃｍ）　＝　鋳物体積　／　全冷却表面積 モジュラス　M（ｃｍ）　＝　鋳物体積　／　全冷却表面積 モジュラス　M（ｃｍ）　＝　断面積　　／　断面の周囲長 モジュラス　M（ｃｍ）　＝　断面積　　／　断面の周囲長 各種の形状による鋳物モジュラスの計算式を示す。 図１　　各種形状のモジュラス D03-000000(4/15) ４　押湯とネックの決め方 鋳物とネックと押湯の倍率 M MC　：　MN　：　MF　＝　１　：　0.4～0.6　：　1.2 　　　　　　　　　　　　　　　　ここで　MC　＝　鋳　物のモジュラス 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　MN　＝　ネックのモジュラス MF　＝　押　湯のモジュラス 押湯とネックの寸法は、サイド押湯　表１を参考として決