教育理念-群马県立県民健康科学大学.PDF

１ 教育理念と目的 (1) 教育理念 対象の人間としての尊厳を維持しながら、高度に体系化された専門的知識・技術を基盤 とした科学的根拠に基づく実践を提供し、常に最良の健康状態の実現を目指す保健医療専 門職としての看護職者・診療放射線技師を養成します。 さらに、将来、群馬県内のみならず国際的にも活用可能な研究成果を産出するとともに、 わが国における最高水準のＥＢＰ（Evidence Based Practice）の創造・開発・普及に携わ り、保健・医療・福祉環境における技術革新に貢献できる人材としての基盤を築きます。 (2) 教育目的 教育理念の実現を目指し、本学の存在する群馬県の県民をはじめ、様々な地域に生活す る多様な人々の生涯にわたる健康水準の維持、向上に貢献する方法を学びます。この過程 を通して、豊かな人間性を培い、変動する社会の中で個々の役割を担いながら、自然と共 生し独自の文化を育み生活する人間に対する理解と関心を深めます。 また、科学的根拠に裏付けられた専門的知識・技術及び高い倫理的判断力を身につけ、 常に対象の人間としての尊厳を維持しながら、より質の高い実践を開発・提供できる保健 医療専門職としての基盤を築きます。 ２ 卒業生の特性 本学は、卒業生に期待する特性として次の６項目を掲げ、４年間の基礎教育課程を提供し、 その獲得を支援します。 ■わが国、特に群馬県における保健医療チームの一員として、科学的根拠に基づく専門的 知識・技術を駆使し、責務を全うするための基礎的能力を持つ。 ■対象の人間としての尊厳を維持しながら、科学的根拠に基づく実践を実現するための基 礎的能力を持つ。 ■人間の生涯とその生活に対する普遍性と多様性に強い関心と深い理解を示す。 ■群馬県民をはじめ様々な地域に生活する人々の健康維持・促進に対する強い使命感を持 つ。 ■人種、民族、年齢、性別等の異なるあらゆる対象の福祉に貢献する専門職としての責務 を自覚し、高い倫理性を備える。 ■科学及び学術の価値を確信し、ＥＢＰに意義を見出す。 本学は、卒業生にこれらの特性を最大限に発揮しながら、保健医療専門職として自律的に 発達することを期待します。 また、将来的には、ＥＢＰに採用可能な研究成果を産出し、保健・医療・福祉環境におけ る技術革新を促進するとともに、群馬県のみならず国際的にも活用可能な新たなＥＢＰの創 造・開発・普及に貢献することを期待します。 ―3― ３ カリキュラムの特徴 本学のカリキュラムには、人間としての尊厳を維持しながら、科学的根拠に基づいた実践 を提供するために必要な基礎的能力の修得を支える「教養教育科目」を置きます。 同時に、保健医療専門職としての専門性発揮への準備を整えるために「専門基礎科目」、各 学部独自の専門的知識・技術の修得を目指す「専門科目」、保健医療専門職として２学部共通 して必要となる知識・技術・態度の修得を目指す「保健医療専門職共通専門科目」を置きま す。これらの学科目が、学年進行に伴い系統的に学習できるように編成してあります。 保健医療専門職共通専門科目 看護学 診療放射線学 研究 核医学検査 医療画像 機能 看護 技術学 情報学 看護学 技術学 対象 看護 医療 画像 放射線 医療 擁護 看護学概論 倫理 専門科目 倫理 診断学 診療放射線学 管理計測学 安全 概論