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地球环境化学入门

地球環境化学入門 P241-245 アイミ?ナディア?フセイン 6.8海の化学と人間活動 河川から来るCl-は人間活動が40%以上も増やしたし、化石燃料の燃焼と、大気汚染物質H2Sの酸化がSO42-をたぶん倍増させた 外洋に比べて、人間活動の影響を受けやすいのが   →海水の混ざりにくい水域   →大陸に近い大陸棚 影響? 大陸棚に流れ込む固形物が増える(森林破壊や農耕拡大は地表の浸食を促す)   ? 河口のイオン交換や固体一海水間の相互作用が活発化する   ? 海水の主要イオン組成も変わる 熱帯で懸濁物が増えれば全海洋の物質収支にあまり影響しなくても、 沿岸のサンゴが窒息死し、 水の透明度が落ちて生産力が落ちる 6.8.1人間活動が変える海水組成 ①バルト海 バルト海にはヨーロッパ北部?中部諸国から大量の排水が流れ込む 海底は起伏が激しく、網目のような隆起構造がいくつもの深い海盆を隔てている 海盆の低層水は隣の海盆水と混ざり合いにくく、大気とのガス交換も遅い 図6.3(P.241) ? ここ30年で溶存リンP濃度がぐっと上がり 基礎生産力が増える 深海に沈む有機物も増加 深層の溶存酸素O2は有機物の酸化に使われ、減ってきた 富栄養化の典型例である バルト海の深層水は移動性が少ないので酸素濃度が低いまま推移してきた しかし最近場所によって溶存酸素ゼロ(酸欠状態)になっている →その環境で棲む微生物は硫化イオン(SO42-)を酸化剤に使って呼吸し、硫化水素イオ   ンHS-を出す すぐそばの北海だと栄養塩は大量には入り込むが浅いため、酸素に富む北大西洋の海水     と自由に混ざり合う (溶存酸素はほとんど減らない) 6.8.2人間活動が変える海水組成 ②メキシコ湾 流域は国内有数の農業地帯だから大量の肥料が河川水の硝酸イオンNO3-濃度を倍増させた (1960年代~80年代)80年代以降NO3-濃度は高水準を保ったままだ 川にどっと増えた珪藻が骨格の材料に使うため、ケイ素の濃度を30%以上減らした 酸欠になる状況: ミシシッピー川から淡水がメキシコ湾の北部に注いで海水は成層する 低層は混じり合わない 川の運ぶ塩分は海藻を育む。死ぬと細胞の一部は低層に沈み、好気性細菌が死骸を分解して酸素を消費する 藻類由来の堆積物は60年代から増えていた原因: 主犯は肥料の硝酸NO3- 湿地の消失 流水量の変化 デルタ地帯の物理環境変化 6.8.3人間活動が変える海水の微量元素収支 深海は巨大な貯蔵庫である 人間活動が河川水のNO3-を増やしても、海洋のNO3-濃度にはあまり影響がないと思える 海全体がよく混ざり合うと仮定し、モデル計算で確かめる: 海のNO3-の平均濃度 X 海洋全体積 = NO3-の総量 (41x1015mol) 河川のNO3-の平均濃度 X 世界の河川総流量 = 一年間に海に入るNO3-濃度 (0.72x1012mol y-1) (アマゾン川のは天然の平均レベルに近い=20μmolL-1) ●全世界が500μmol L-1(一割)のNO3-を含むとしたとき、河川が運ぶNO3-の総量は: [一年間に海に入るNO3-濃度 x 90%] + [500μmol L-1 x世界の河川総流量 x 10%] = 2.45x1012 moly-1   濃度が倍になる時間: (河川のNO3-濃度が500μmol L-1になると海のNO3-が倍になる、さらに41x1015molが増える)    41x1015mol / 河川が運ぶNO3-の総量(2.45x1012 moly-1)=16 700y ☆ もともと量の多い海水中の濃度が変わるには長い時間をかかる。    

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