工业晶析装置.PDF

42 工業晶析装置 混合層型～撹拌有り （外部循環流型、DTB型、月島DP） 溶液晶析装置 分級層型～撹拌無し （クリスタル・オスロ型） 懸濁層型～撹拌有り （フィリップス型、呉羽KCP、月島4C） 融液晶析装置 結晶層型～撹拌無し （スルザーMWB） 溶液か、融液か。液を撹拌するか、しないか。 43 外部循環流型晶析プラント 凝縮器 循環ポンプ 熱交換器 ボルテックス ブレーカー （渦破壊器） 製品 原料 外部循環流型晶析装置 44 ●濃厚な結晶懸濁液（マグマ）は、液面近傍へ接線方向に 供給される。温度と組成の局所的な変化が液面上で起こ り、それに伴って溶媒が蒸発、過飽和が生成する。 ●原料供給位置を液面近傍にすることで、液面上でのフラ ッシュ現象（突沸）を抑止している。 ●原料を接線方向に供給することで、装置内部で渦流が発 達する。渦流中で結晶成長が起こり、脱過飽和される。 ●循環流速を大きくし、かつ液面上での温度降下を抑える ことで、過飽和の生成量をなるべく小さくしている。 ●マグマ循環型であるため、オスロ型のような分級スラリー を形成することができない。 外部循環流型晶析装置（続き） 45 ●微結晶溶解機構や分級脚を持たないため、製品中に微 結晶が混入しやすい。（分級脚を付設する場合もある。） ●マグマ自体が外部循環ループを循環するため、外部循環 ポンプの回転羽根と結晶が衝突して破砕しやすい。 （二次核発生の影響を受けやすい。） ●上記の理由から、ＤＴＢ型やオスロ型と比較して、得られ る製品粒径は小さく、かつ粒径のバラツキは大きい。 ●装置を出る蒸気に飛沫が含まれない様にするため、壁面 を高くしている。 ●本体下部にボルテックス・ブレーカーを付設して渦流を破 壊し、粒径分布の変動を安定化させている。 外部循環流型晶析装置（続き） 46 ●循環マグマは、熱交換器を通じて、スチームの蒸発潜熱 をもらい受ける。その熱で、液の沸騰が起こる。 ●真空蒸発型は、熱交換器が不要となる。 ●最も汎用性の高い装置。（大容量、多重効用に適する。） Technical data for material balance