病理部门染色.PDF

病理部門病理部門（染色）（染色） 病理病理部門部門 （染色）（染色） 岩手県立山田病院 二ツ森 秀一 1. はじめに 今回は、HE 染色、ギムザ染色を実施しまし . ギムザ染色は骨髄、リンパ節などの造血・免疫組織の染色として特に有用です。 ギムザ染色は HE 染色と比較すると、赤色から青色まで濃淡の微妙な色調を表現することが可能 ですが、条件によって、染色結果に大きなばらつきがみられます。 一般的に、核については、クロマチンパターンを観察できることが重要で、細胞質については、 赤血球の橙赤色調、好中球の淡赤調、芽球および形質細胞の好塩基性の程度を識別できることが 重要です。 2. 参加施設 １４施設 3. 材料及び実施方法 ギムザ染色では、薄切、及び材料の固定条件が大きく作用し、その時点で染色結果が決まるとい っても過言でないため、まったく同じ物を配布し公平をきするのは困難と思われる。 また、薄切の厚さも結果に大きな影響を与えるため、今回は自施設のリンパ節材料とする という手段を取った。 ４. 判定方法 判定、コメント等は中央病院病理診断センター長の佐熊勉先生にお願いしました。 判定基準は、下記の通りです。 ① 薄切切片の厚さ ②核の染まり（分別） ③細胞質、顆粒の染まり ④標本の汚れ 以上 4 項目を 5 点満点とし以下のようにしました。 1 Ａ・染色の目的を十分達成している （20 点～16 点） Ｂ・染色の目的を達成している （15 点～12 点） Ｃ・染色の目的は達成しているが今一歩 （11 点～8 点） Ｄ・染色の目的を達していない （7 点未満） 以上 A～D の４段階で評価する。 ＊要綱で「ギムザ染色」とし め、通常時と違いメイ・グリュンワルド液を使用しなかっ 施設もあり、こちらの不手際であった事をお詫びします。 【成績結果】 Ａ評価 ５施設 Ｂ評価 ７施設 Ｃ評価 ２施設 【HE 染色】 ギムザ染色と合わせて HE 染色も提出して頂きましたが、各施設ほぼ良好であり、コメント欄に載せ てあります。 【アンケート情報】 各施設からギムザ染色法についてアンケートをとりましたので以下に載せます 2 平成25年度（第19回）岩臨技精度管理調査 データ一 メイ・グリュンワルド液 3.細胞質、 染色評 染色評 ギムザ液（製造社、調 分別液の調整法 テキ 脱水から透徹封入まで フリーコメント テキス 1.薄切切 2.核の染 4.標本の (製造社、調整法） テ 顆粒の染 総合点 数 総合点 評 キスト