液相気相転移.ppt

はじめに 　物性物理学：ミクロからマクロへ 複雑さと多様性の源泉―　相互作用と量子性　― 複雑さと多様性の源泉―　相互作用と量子性　― 相転移　ー相互作用による新たな性質発現の典型ー 応答とゆらぎ 液相気相転移と二元合金相分離 もう一つの相転移の例：磁気転移 　秩序形成と対称性の破れ 対称性の破れとランダウの現象論 相転移をミクロな模型であらわす：イジング模型 イジング模型の平均場近似 普遍性クラス 臨界指数 イジング型の臨界指数 異なる普遍性クラス まとめ 物質の性質が多様なのは、原子の種類が多いからではなく、（1）要素（原子や電子）の間の相互作用　（２）量子力学的効果があるからである 相互作用が生み出す多様性さの典型は相転移である 液相気相転移の臨界点のような相転移臨界点では、わずかな外場に対する応答が発散し、ゆらぎの空間相関が長距離におよぶ（例：液相気相転移の臨界点での臨界蛋白光） 多くの相転移は「自発的な対称性の破れ」を引き起こす 対称性が破れる相転移の本質はランダウの現象論や平均場近似によって、ゆらぎを無視する範囲で理解できる 液相気相転移、2元合金の相分離、イジング模型の磁気転移は相転移の構造が等価になっている 相転移は少数の普遍性クラスによって分類され、同じ普遍性クラスに属する相転移は見掛けが全く違っても同じ臨界指数と構造を持つ 第１章物性物理と相転移 　物性物理学：ミクロからマクロへ 　AB二元合金と相分離 相分離の平均場理論 * * ミクロスコピックな 世界 マクロスコピックな 世界 クォーク 素粒子　 　　（陽子、中性子、 電子、光子、、、、） 原子 100種類あまり 10-12 10-9 メソスコピックな 世界 クラスター、高分子 10-3 m 微細加工技術 長さスケール 原子核 10-6 固体?液体?気体 金属、絶縁体、超伝導体 磁性体、誘電体 1 アボガドロ数：６×１０２３ = 100億×60兆 （地球人口）×（一人の細胞数）～４×１０２３ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　細胞 – 器官 – 個体 – 民族 – 人類 要素：　原子、電子：　質量、電荷、スピン、軌道、、 要素間の相互作用：クーロン相互作用 要素の性質から想像もできないような新奇さ、多様さが発現 （例）水素や酸素　?　川を流れる水や氷、水蒸気の性質 　　　　　電子　?　 光学的性質：透明な物質、光沢のある物質 　　　　　　　　　　　　電気的性質：絶縁体、電気伝導体、超伝導体、誘電体 　　　　　　　　　　　　磁気的性質：強磁性体、反強磁性体 相転移の結果生じる秩序状態（固体?液体?気体相転移、 さまざまな構造の固体、磁性、超伝導） 競合、相乗効果、せめぎあい→不均一と構造形成、多様性 局所的にエントロピーの減少する領域の発生 互いに相互作用しない多粒子系の熱平衡状態は 密度一様で構造のない単調な世界であり、退屈である 相互作用→ 　　　　例　万有引力 → 星の発生、宇宙の構造形成 　　　　　 クーロン相互作用 → 液体や固体への凝縮、　　 　　　　　　　　　　　　　　　 　化学反応、生体反応 ★相互作用 不確定性原理 粒子としての性質と波としての性質；　二重性 シュレーディンガー方程式 運動エネルギー ハミルトニアン ★量子性 相互作用エネルギー 運動エネルギーと相互作用エネルギーの競合 気体 水の例 等温圧縮率 臨界点： 液相?気相転移 例：気体、液体、固体の間の相転移 218気圧 374℃ わずかな圧力変化が 大きな密度変化を引き起こす 1次相転移 圧縮率の発散 密度 密度感受率 気体 → 臨界点 液体 気相液相転移臨界点：　密度ゆらぎの相関が長距離に及ぶ 密度感受率、圧縮率　?　密度ゆらぎ　 外場に対する応答 ゆらぎ 非平衡状態での反応　?　平衡状態での空間相関 揺動散逸定理 臨界蛋白光 (critical opalescence) アインシュタイン、スモルコフスキー、オルンシュタイン、ゼルニケ 原子の存在の根拠の一つ 急冷 沸点 液体 気体 温度 圧 力 臨界点 　液体 気体 二元合金（A-B alloy) 高温で溶かして一様に混ぜ合わせた ２種類の金属を冷やす Fe-Ni、Sn-Pb（はんだ）など （A-rich) (B-rich) （A-rich) （B-rich) 電子スピン：磁化 m = 0 の無秩序状態(常磁性相)から が揃う　　　　　　　m ≠ 0 の秩序状態(強磁性相、磁石) 　　　　　　　　　　　への相転移 温度T Tc 磁 化 m 常磁性 強磁性 液体 気体 対応 相違点： 合金、液相気