家庭基础学习指导案.PDFVIP

家庭基礎学習指導案 平成17年11月８日（火）～11月30日（水） ２年Ｐ，Ｂ，Ａ，Ｌ，Ｆ，Ｇ組 225名 指導者 勢多農林高等学校教諭 岡田 典子 指導場所 コンピュータ室、調理室 授業の視点 食品の選択 ・保存について食品の腐敗や変敗、食中毒、食品添加物等に関する動画や画像を中 心に学習できるCD教材 「食の安全知恵袋」を活用することにより、食品を安全に保つ適切な選択 ・保存についての理解を助け、安全な食品の取扱いをしようとする意識を高めることができるで あろう。 Ⅰ 題材名 食品を安全に保つ １ 考察 (1) 題材観 生徒を取り巻く食環境が年々変化してきており、口にするほとんどの食品が店で購入したものを利 用している。食生活の在り方が「作って食べる時代」から 「買って食べる時代」へと変わり、自分の 健康を守るために、これまで以上に食品を適切に選ぶ目、それを適切に取扱い保存していく力が必要 になってきている。なぜならば、平成13年にはBSEや食品不正表示等の食の安全性を脅かす問題が顕 在化したり、個人が食品を取り扱う上で毎年食中毒等の問題が生じたりしている現実があるからであ る。さらに、生徒の食品を選択する理由もまさに様々であり、育ってきた家庭環境やマスメディアな どの影響を大きく受けているという実態もある。 本題材は、生徒が日ごろ食べている食品について安全の面からの視点も加え、食の安全性への関心 を高め、食品を適切に選択する力と保存できる力を育てることをねらいとしている。健全な食生活を 営むためには、栄養面とともに、生徒が自らの目でしっかりと見極めて食品を選び、その鮮度をでき るだけ落とさないで食品を保存、摂取できる力を養うことが重要である。鮮度のよいものを購入して も、その取扱いや保存の仕方が不適切であれば、逆に食べ物が体にとって害になってしまうこともあ りうる。青少年期である現在の食品の選択、取扱い、保存の一連の生活様式が生徒のこれからの食習 慣の基盤となり、自分の健康を自分で守る力を育めるか否かに大きくかかわるからである。 そこで、安全で衛生的な食生活を営むことができるようにするために、食品の腐敗や変敗、食中毒、 食品添加物等について理解させ、食品の選択 ・購入、取扱い、保存の各段階における食品の安全性を 保持するために必要な基礎的 ・基本的な知識と技術を身に付けさせたいと考え、本題材を設定した。 なお、本題材の指導に当たっては、食品の選択方法や保存方法をまとめた短時間で学習できる自作 CD教材 「食の安全知恵袋」を活用する。この活用を通して、自分の健康を守るための知識と技術を身 に付けさせるとともに、自分の今までの食品の選択 ・保存を振り返りながら判断基準を再確認し、食 に対しての高い関心を常に持つ賢い消費者となっていく姿勢を持たせたい。 - 1 - (2) 生徒の実態 本題材にある 「食品を安全に保つ」という授業に入る前に、食品の安全性について生徒にアンケー ト（調査実施数198名）を行った結果は次のとおりである。 〈関心・意欲・態度〉 7% 17% 図１「食の安全性について関心がありますか？」に対して 13% 「とても関心がある」「少し関心がある」と答えた生徒が62 とても関心あり ％であった。残り38％の生徒は食の安全に対しては関心が薄 少し関心あり