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群馬県立産業技術センター研究報告（２０１１） 1GHz 超でのサイト特性の簡易的な評価方法に関する研究 中村圭介 Study of simple evaluation method for characteristics of test site for EMI test over 1GHz Keisuke NAKAMURA 現在、電子機器の増加により、高周波ノイズを放射する機器が増加している。これに伴い、電波暗室 及び EMC 設備を用いた EMC 試験の需要が増加ており、設備を管理する側にとっては試験精度を保つ ことは重要である。東毛産業技術センターにおける電波暗室及び測定系は、定期的に点検、校正が行わ れているが、設備の校正周期間中のそれらの性能は未知である。本研究では、シグナルジェネレータ及 びスペクトラムアナライザを制御することにより、校正周期間中における 1GHz超の EMI測定系の簡易的 な定期点検法を検討した。 キーワード：高周波ノイズ、EMI 測定、1GHz 超 Recently, the number of equipment that radiates high frequency noise has been increasing, because electronic equipment has come into wide use. It is important for EMC test site to maintain the test accuracy. EMC equipment of Tomo Industrial Technology Center is periodically calibrated. Nevertheless, the performance of the system over the period of time between the calibrations has not been evaluated. The purpose of this study is to simplify an evaluation method of the test site for EMI test over 1GHz in order to maintain the accuracy. Keywords ：high frequency noise, EMI test, over 1GHz １ はじめに 測定系を簡易的に評価するシステムの検討を 行った。 現在、電器製品を出荷する際、EMC 試験 しかし、近年、情報技術装置に内蔵される は必須になっている。また、電子機器の普及 CPU などの GHz 帯の電気信号や、携帯電話 により、規制も徐々に厳しさを増しており、 や無線 LAN、GPS など GHz 帯の電波などの 国内では VCCI （情報処理装置等電波障害自 利用が広がり、GHz 帯の放射性ノイズによる 主規制協議会）が情報機器の電磁波規制を行 影響を無視できなくなってきている。そして、 っている。その他の製品に関しては電気用品 平成 23 年 10 月より、CISPR （国際無線障害 安全法等により法的に規制されている。各企 特別委員会）や VCCI は 1～6GHz における 業は国内外の規格に適合するように対策を施 放射性ノイズの規制を開始した。