抗体産生機構に関する免疫病理学的研究：Ⅰ．螢光抗体 Issue ….pdfVIP

抗体産生機構に関する免疫病理学的研究：Ⅰ．螢光抗体 Title 法による結核動物組織内ツベルクリン蛋白抗体の証明 Author(s)奥山, 春枝; 浜田, 栄司; 森川, 和雄 Citation結核の研究 = TUBERCULOSIS RESEARCH, 21-22: 13-24 Issue Date1964_1965 Doc URL /2115/26753 Right Type bulletin Additional Information Instructions for use 13 抗体産生機構に関する免疫病理学的研究 1.賛光抗体法による結核動物組織内ツペルクリン蛋白抗体の証明 奥山春枝・浜田栄司・森川和雄 (北海道大学結核研究所病理部主任・森川和雄教授〕 (昭和40年1月15日受付) 免疫反応における抗体の産生に関する研究は，血清学 抗体が証明されず， Chase3)により初めて細胞によって 的な追及から，今や組織乃至細胞レベノレの研究として進 免疫のpa田 ivetransferが成功したので、あるが，これらの められるようになってきた。 それには Landsteinerの 細胞がどの様な免疫学的活性因子をもっているのか興味 Azo-蛋自の合成，Coonsの蛍光抗体法の考案，更に IS0- のある問題であるo transferに有効な細胞である腹腔細 4 tope使用による radioautographyの利用が大いにこの Gillisen が結核死菌感作モルモットの細 胞について， ) 研究の発達に効果をもたらしている。特に C~ons が1942 胞がツベルクリ γを抗原として，鐙光抗体法で陽性に染 年めにfluoresceinisocyanateで標識した抗体globulinに 色されることを報告しているが，その他の報告は見当ら より，直接法及びサンドイツチ法で組織内の抗原及び抗 ない。 体の追求をする一連の実験をしており，異種蛋白あるい 本来鐙光抗体法は，免疫J-globulinを鐙光色素で標識 は多糖体抗原の体内分布が明らかにされ，それに対する したものを用いて，抗原あるいは抗体を証明する方法で 反応としての抗体産生細胞の出現を，牌及び所属リンパ あるから，血清内に抗体を証明出来ない遅延型反応の組 節に証明している。しかし， fluoresceinisocyanateは合 織内抗体を本法でみつけ出そうとすることは，理論的に 成がむずかしく，不安定なために，広く利用されること 困難であると思われる。しかし遅延型反応をおこす代 がなかったが， Riggs:めが isothiocynateを合成すること 表的疾患である結核症においても，各種の血清反応に関 に成功して以来，容易に各方面に応用されるようになっ 与する抗体は明らかに血清内に証明され，又，ツベルタ てきた。 リン反応自体にも速時型因子のかなりの関与があること 蛍光抗体法は，このように組織内抗原の追及に広く用 を考えると，結核においても組織内に抗体産生細胞が証 いられており，異種蛋白あるいは多糖体抗原から，細菌 明される可能性が強し、。我々はここで，再感作時の兎あ 菌体，更にはリケツチャまたは vlrusの細胞内証明など るいは