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2006年1月16日 MB液晶）部材品質評価部 ＳＰＣ管理マニュアル SPC Statistical Process Control 統計的工程管理 SPC（Statistical Process Control）の概要 「製造工程又は製品を管理された状態に維持するために、工程又は製品のばらつきを統計的に解析し、工程の改善及び必要なアクションを行う一連のマネジメント」 SPC（統計的工程管理）はISO/TS16949に基づく自動車産業における品質マネジメントシステム認証制度において特に重視されているコアツール（中核技法）の中のひとつである。製造工程の管理、工程能力や工程性能の評価、合否判定基準の設定、各種測定データの誤差評価等に必須と言われている技法である。 以下に示すように、SPCの技法は、ISO/TS16949の中でサプライヤー企業に対する義務的要求事項として明確に規定されている 　　 SPCに関連するTSの要求事項 SPCリファレンスマニュアルの構成 バラツキを管理する 生産された製品の品質?品位に関する特性は、一般に狙いの値を中心に次のような分布をする バラツキを管理する バラツキ（変動）：共通原因及び特別原因 バラツキ（変動）の原因 ①共通原因：長期間にわたって安定し、繰り返し性のある分布を持つ工程内に存在する変動要因→変動が共通原因のみの場合、工程アウトプットは予測可能であり、「統計的管理状態にある」 ②特別原因：工程に常に作用を及ぼしているわけではない変動要因→いったん発生すると、工程の分布全体を変化させ、対処しないと工程アウトプットは予測不可能 バラツキ（変動）：局所的な処置及びシステムに対する処置 ◆特別原因に対する処置 「局所的な処置」 　①変動の原因の除去 　②生産部門による是正 　③工程の問題の約15％を是正できる ◆共通原因に対する処置 「システムに対する処置」 　①共通原因に起因する変動の低減 　②生産部門だけでなく技術部門その他による是正 　③工程の問題の約85％ バラツキ（変動）と工程改善サイクル 工程改善のステップ バラツキ（変動）と工程管理（４） 過剰調整（over-adjustment) ある特性に関して、統計的に安定して稼動している工程に 対して、工程調整を行うと、その特性の変動が調整を行わ ない場合よりも、結果的に大きくなってしまう 　　（Dr．Edward W.Deming　「SPCスタディガイド」より) 管理図 管理図 「管理状態にある変動」と「管理状態に無い変動」を 区別するツールとして開発された（１９２０年代） 管理図の便益 操業継続中の工程管理がオペレータが使用し、作業に最も近い人々に信頼できる情報を与えてくれる 工程が統計的管理状態にある場合、その性能を予測することができる 狙い値に対する変動を小さくすることによる工程改善は、コストを引き下げ、生産性を改善する手助けとなる 製造ライン内部（工程、シフト、作業者、作業責任者）、支援部門、サプライヤー、ユーザー等の間における工程性能に関する共通言語となる 変動の特別原因と共通原因を識別することにより、局所的な処置の実施又は、全体的な処置（システム）の実行を選択する際の助けとなる 計量値管理図と計数値管理図 計量値管理図 　　寸法、時間、電流、電圧等測って得られるデータを対象とする 　 　　　　 　　　 Xbar-R管理図の概略 XbarR管理図は、平均の変化を見る為のXbar管理図と、バラツキ（範囲）の変化を見る為のＲ管理図の二つで構成されており、最も情報量の多い管理図である 長さ、重さ、時間、強さ等の様な計量値による特性において、工程を解析したり管理する為に用いる→膜厚、線幅、接続位置ズレ等の数値データ 管理限界線（UCL,LCL）は、事前工程能力評価又は、量産開始後の一定期間に測定したデータを使用し、算出する XbarR管理図データプロット分析① State of Controlにある場合（偶然のバラツキ） XbarR管理図データプロット分析② Out of Controlにある場合（異常原因によるバラツキ） XbarR管理図データプロット分析③ Out of Controlにある場合（その他） XbarR管理図 管理限界線の見直し① XbarR管理図 管理限界線の見直し② 工程能力指数（短期/長期） 工程能力指数① 工程能力指数CP（Process Capability Index）とは、生産工程における特性値のバラツキの程度と規格値の範囲（公差）の比を示す指数である 　　 工程能力指数② 工程能力指数Cpはデータの平均値Xが、規格の幅の中心で