高齢者の徒歩行動促進要因に関する一考察-牛久市を対象として.PDFVIP

第42 回環境システム研究論文発表会講演集 20 14 年 10 月 高齢者の徒歩行動促進要因に関する一考察 - 牛久市を対象として- 1 2 3 4 土居 千紘 ・對馬 和慶 ・谷口 綾子 ・谷口 守 1 305-8577 1-1 学生会員 筑波大学大学院 システム情報工学研究科 （〒 茨城県つくば市天王台 ） E-mail:doi.chihiro@sk.tsukuba.ac.jp 2 305-8577 1-1 学生非会員 筑波大学 理工学群 社会工学類 （〒 茨城県つくば市天王台 ） E-mail: s1111273@sk.tsukuba.ac.jp 3 305-8577 1-1 正会員 筑波大学大学院 システム情報系 （〒 茨城県つくば市天王台 ） E-mail: taniguchi@risk.tsukuba.ac.jp 4 305-8577 1-1 正会員 筑波大学大学院 システム情報系 （〒 茨城県つくば市天王台 ） E-mail: mamoru@sk.tsukuba.ac.jp 超高齢化社会を迎えるにあたり，高齢者の健康増進を目指す動きが活発となっており，その中でも「徒 歩」は日常で最も取り入れやすい運動として注目が集まっている．高齢者の健康を目的とした徒歩等の運 動に対する評価研究は少なくないが，実際に高齢者の声や意識に基づいた徒歩行動促進という観点からの 検討は十分ではない．本研究では高齢化の進む典型的な郊外型住宅地である牛久市を対象とし，アンケー ト調査を通じて高齢者の徒歩行動の実態を踏まえた上で，徒歩行動促進について統計的な観点から要因分 析を行った．分析の結果，坂道 ・傾斜・段差といった要素が徒歩行動意欲を喚起する環境として障害とな っていることが定量的に示された．また病気・怪我等により徒歩行動に対して支障がある者の方が，徒歩 行動に意欲的という興味深い結果が得られた． Key Words : the elderly, walking behavior, factors to promote, health, awareness 1. はじめに 医療費の削減等，社会全体へも大きな影響を与えると言 われている．以上のような流れも伴い，現在高齢者の健 26 1) 25 10 平成 年度版高齢社会白書 によると，平成 年 月 康づくりを目指したスポーツ活動等，高齢者の日常に運 25.1 現在で ％となっている高齢化率は，人口減少の影響 動を積極的に取り入れようとする動きが高まっている． 72 39.9