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2016 年 2 月 5 日 日本銀行那覇支店 県内金融経済概況 １．概 況 ○ 県内景気は、全体として拡大している。 ○ 個人消費をみると、県内人口の増加や観光需要を背景に、堅調に推移している。 観光をみると、航空路線の拡充等を背景に、国内客需要が増加しているほか、外 国客需要も大幅に増加していることから、好調に推移している。 建設関連をみると、公共投資は底堅く推移している。また、住宅投資は県内人口 の増加等を背景に高水準で推移している。 雇用・所得情勢をみると、一段と改善している。 消費者物価指数 （除く生鮮食品）は、エネルギー価格下落の影響から、前年を下 回っている。 ○ 先行きの県内景気は、引き続き拡大する可能性が高い。もっとも、本土景気・海 外経済の動向、原材料価格や労働需給の逼迫について注視する必要がある。 １ ２．実体経済 （最終需要動向） ○ 個人消費をみると、県内人口の増加や観光需要を背景に、堅調に推移している。 ―― 百貨店・スーパー売上高は、暖冬に伴い衣料品が伸び悩んだものの、新規出 店・店舗改装効果等により食料品等で販売が伸長したことから、前年を上回っ た。コンビニエンスストア売上高は、新規出店効果に加え、弁当やファストフー ズ、飲料の販売が伸長したこと等から、前年を上回った。この結果、３業態の 売上高合計は、前年を上回った。 ―― 自動車販売台数のうち新車販売台数をみると、小型車・普通車は堅調に推移 したものの、軽自動車は伸び悩んだことから、前年を下回った。中古車は、高 水準の前年を下回った。この結果、新車・中古車の販売台数は、前年を下回っ た。 ―― 家電製品販売額は、外国客向け販売の伸長や新規出店効果に加え、白物家電 やテレビを中心に幅広い品目で需要が堅調だったこと等から、前年を上回った。 ○ 観光をみると、航空路線の拡充等を背景に、国内客需要が増加しているほか、外 国客需要も大幅に増加していることから、好調に推移している。 ―― 入域観光客数をみると、国内客は、個人客や法人の団体旅行が好調に推移し ていることから、前年を上回った。外国客は、航空便数の拡充やクルーズ船寄 港回数の増加等もあって、大幅に前年を上回った。 ―― 主要ホテルの客室稼働率をみると、那覇市内ホテル、リゾートホテルともに 高水準の前年を下回った。 ○ 建設関連をみると、公共投資は底堅く推移している。また、住宅投資は県内人口 の増加等を背景に高水準で推移している。 ―― 公共工事保証請負額は、前年を下回った。 ―― 主要建設会社受注額（除く下請）は、公共工事、民間工事ともに前年を上回った。 ―― 新設住宅着工戸数は、前年を下回った。 ２ （雇 用） ○ 雇用・所得情勢をみると、一段と改善している。 ―― 有効求人倍率（12 月）は、医療・福祉業等の幅広い業種で求人数が増加している こと等から、前月比上昇した。 ―― 現金給与総額（11 月）は、前年を上回った。 （物 価） ○ 消費者物価指数 （除く生鮮食品）は、エネルギー価格下落の影響から、前年を下 回っている。 ―― 12 月の消費者物価指数（除く生鮮食品）は、前年を下回った。 （企業倒産） ○ 企業倒産は、引き続き落ち着いた動きとなっている。 ―― 企業倒産（負債総額 10 百万円以上）をみると、負債総額は前年を上回った ものの、件数は前年を下回った。 ３．金 融 （預 金） ○ 県内実質預金（平残ベース）は、個人預金および法人預金を中心に堅調に推移し ている。 （貸 出） ○ 県内貸出（平残・銀行勘定ベース）は、アパートローンおよび住宅ローンを中心 に前年を上回った。 この間、地元３行の貸出約定平均金利（総合＜ストックベース＞）は