大規模な三角toeplitz線形方程式の高速解法とその応用.pptVIP

大規模な三角Toeplitz線形方程式の高速解法とその応用 ○安村 修一（法政大学 4年） 　 李 磊（法政大学） 目次 研究背景 Toeplitz行列?定義?連立一次方程式の解法 三角Toeplitz行列?定義?連立一次方程式の解法 性能評価?計算量?アルゴリズム?数値実験 応用 研究背景 Toeplitz行列 Toeplitz連立一次方程式 三角Toeplitz行列 三角Toeplitz連立一次方程式 計算量（補題） アルゴリズム（解） アルゴリズム（逆行列） アルゴリズム 計算量 性能評価 性能評価（結果1） 性能評価（結果1） 性能評価（結果2） 性能評価（結果2） 考察 計算時間 　?提案手法は従来手法O(n2)に比べて, 大規模な連立一次方 程式でも高速に解を求めることができる. 　?比較的規模の小さな問題に対しては、計算にかかる時間は 　 従来手法とほとんど変わらない 誤差 　?従来手法とほとんど変わらないが, 問題によっては誤差にばらつきが出てしまう. 　 これは畳み込みの丸め誤差の影響であると考えられる 応用 応用（数値実験） 応用（考察） 高速解法を適用したSOR法は他の2つに比べて反復回数が多くなってしまったが, 計算時間はBiCG法と同じくらいで通常のSOR法よりはるかに早い結果になった SOR法を単独で用いるのではなくPCG法, BiCG法, GCR法などの前処理として今回の高速解法を適用したSOR法を用いれば更なる高速化が期待できる まとめ 参考文献[1]の手法を元に三角Toeplitz連立一次方程式を分割統治法と高速フーリエ変換を使ってO(nlog2n)で計算できる高速解法の性能評価を行った 数値実験より提案手法が大規模な三角Toeplitz連立一次方程式に対して高速, かつ, 精度良く計算できることを示した 提案手法をGauss-Seidel法（SOR法）に適用することによってToeplitz連立一次方程式を高速に計算できることを示した 他の手法の前処理として提案手法を使うことによって更なる高速化が期待できる 参考論文 [1] Z. You, L. Li, The Time Complexity of Triangular Toeplitz Systems, Mathematica Numerica Sinica, 9:3, pp282-285, 1987 [2] Levinson, N, The Wiener RMS error criterion in filter design and prediction. J. Math. Phys., v. 25, pp. 261-278. 1947 [3] G. Codevico, G. Heinig, and M. Van Barel, A superfast solver for real symmetric Toeplitz systems using real trigonometric transformations, Department of Computer Science, K.U.Leuven, Report TW 386, Leuven, Belgium, February, 2004 * * 日本応用数理学会「行列?固有値の解法とその応用」研究部会　第６回研究会 Toeplitz行列は様々な分野, 例えば信号処理分野の線形システムや自己相関行列などで現れる工学上有用な行列である. Toeplitz行列は特殊な構造をしているため, 一般的な行列より計算しやすい性質がある 連立一次方程式や逆行列を高速に解くことが出来れば応用解析の効率があがる n×n の 行列A が以下の形式であれば Toeplitz行列 と呼ぶ A のi 行 j 列の要素を Ai, j と表すとき以下が成り立つ A : n×n Toeplitz行列 b, x : n次ベクトル Ax = b 直接法 Levinson-Durbin アルゴリズム[2] : O(n2) 最近の研究 （superfast, asymptotically algorithms） 　　高速フーリエ変換を利用した方法 : O(nlog23n) 　　三重対角化を利用した方法[3] : O(nlog22n) 反復法 前処理付き共役勾配法 (PCG法) 一般化共役残差法（GCR法） 行列A が t-k=0（k =1,2,???n-1）のとき 三角Toeplitz行列 と呼ぶ 行列T は第1列の要素のみで表すことができる O 直接法 前進代入 ： O(n2) 多項式の除算から求める方法 ： O(nlog22n) 今回紹介する手法 [1] 　分割統