第1学年組学級活動指導案-saga.docVIP

中学校第１学年○組　学級活動学習指導案 １　題材　「思いやりの気持ちを育てよう」 内容（２）オ　望ましい人間関係の確立 ２　題材について 生徒の実態 ２学期が始まり，２か月が過ぎようとしている。生徒は日直の仕事，係活動，清掃活動などはやらされている感が強いようで，決められたことについては何とかできるものの，他者と協力して意欲的に取り組んでいるとは言えない。また，互いに協力しながら活動しようとする態度がなかなか現れないようでは，仕事や活動に対する生徒の意欲が低下しかねない。 状況を変えようと声掛けをする生徒の姿も見られるが，言葉遣いが適切ではないため，温かい雰囲気を作り出すことができなかったり，あるいは相手が上手に気持ちを伝えようとしているにもかかわらず，初めから聞こうとしない態度を見せたりすることもある。 コミュニケーションを成立させるためには，双方向性が大切であり，双方向性を可能にするような相互理解が欠かせないように思う。相手を理解しようとする気持ちが十分にもてない生徒が少なくないのが現状である。 題材設定の理由 生徒は，家庭，学校，地域の人間関係など様々な人間関係の中で生きている。小学校時代に比べ，学級，学年を中心とした人間関係に加え，生徒会や部活動，地域の集団などの活動を通して，人間関係もより広がりをもってくる。その中にあって，一人一人の生徒が学級の中で望ましい人間関係を確立しようとすることが必要であると考える。学級内の様々な人間関係について振り返らせ，学級の中での行動の仕方や生き方について考え，望ましく円滑な人間関係の確立に資するようにすることが大切である。日常生活の中で生徒が使う言葉は生徒の考えや気持ちを端的に表すものである。望ましく円滑な人間関係を続けていくためには，どんな伝え方をすればよいのかを考えさせ，それを日常生活の中できちんと実践できるようにする必要がある。 本題材では，事前アンケートによる意識調査を行い，自分にも相手にも気持ちのよい伝え方ができているのか実態を調査する。事前活動ではペアトークを通して日常にある課題に気付かせる。話合い活動では，まず，発表しやすい具体的な学級の実態から意見を発表させた後，自分にも相手にも気持ちのよい伝え方の大切さを考えさせ，気持ちのよい伝え方ができるクラスにするために，どのようなめあてをもって取り組んでいけばよいかを考えさせたい。そして，終わりに，生徒一人一人に具体的なめあてを設定させ，その後の生活の中で，めあての実践に取り組ませる。これから行われる文化発表会などの行事を含め，係活動や当番活動への取り組みの充実にもつなげたい。 ３　指導のねらい 気持ちのよい伝え方について考え，相手のことを考えて思いを伝え合う学級を目指して，自分は何ができるかを話合いを通して考えさせる。具体的なめあてをもたせ，実践させることを通して，相手を尊重する接し方とその大切さに気付かせる。 ４　学級活動（２）の評価規準 集団活動や生活への 関心?意欲?態度 集団や社会の一員としての 思考?判断?実践 集団活動や生活についての 知識?理解 より広い意味での人間関係の在り方を考え，様々な集団の中で望ましい人間関係を形成していこうとしている。 学級，学年だけでなく，生徒会や地域の集団などの活動において，望ましく円滑な人間関係の在り方について考え，判断し，実践している。 アンケートを基にしたペア活動，話合い後の実践活動と振り返りを通して，望ましい人間関係の在り方について理解している。 ５　指導の過程 事前の指導と生徒の活動 日　時 活動の内容 指導上の留意点 目指す生徒の姿と評価の方法 ９月15日 ?事前アンケートの実施 ９月23日 ?ペア活動で次の４テーマの互いの考えを聞き合う。 ?聞き合う活動を通して整える事の重要性を説明する。 【関心?意欲?態度】 ?相手とコミュニケーションをとろうとしている。 〔観察〕 ?オープンクエスチョンによる聞き方を実践し，相手の発言をきちんと記録している。 〔話したことカード，観察〕 ９月25日 ９月27日 ◇計画委員会 ?ペア活動で出た意見を基に実態を分析し，題材を設定する。 ?提案理由を検討するとともに，話合いの柱を設定し，本時の活動計画を作成する。 ?生徒の意見を踏まえ，本時の流れなどを検討し，活動に見通しをもたせる。 【関心?意欲?態度】 ?話合い活動が充実するように，自主的，自律的に準備を進めようとしている。 〔観察〕 ９月30日 帰りの会 ?題材に対する自分の意見を学級会ノートに記入する。 ?話したことカードを振り返らせながら，学級会ノートに意見を書かせる。 【関心?意欲?態度】 ?題材に関心をもち，自主的に自己の考えをまとめようとしている