ガンマナイフ治療のご案内 doc ァイル .17mb） 枝平成記念病院.docVIP

これからガンマナイフ治療を受ける方へ はじめに ガンマナイフは、40年以上前にスウェーデンで開発された機械で、脳腫瘍や脳動静脈奇形など脳の病気を治療する放射線治療装置です。これまで、全世界で50万人以上の方がガンマナイフ治療をうけられ、高い評価を得ています。藤枝平成記念病院?ガンマユニットセンターでは、主に院長?平井達夫と医師?波多野学、医師?芹澤徹がガンマナイフ治療にあたっています。当院は良質なガンマナイフ治療が施行できるよう、経験豊かな治療チーム（治療担当医師以外に、放射線技師、看護師、臨床検査技師、医療事務）で診療にあたっております。また、当院は、プライバシーに配慮しつつ、安全にガンマナイフ治療を行うのに理想的なレイアウトで設計されております。 　当センター治療担当医師のガンマナイフ治療経験症例 院長／平井　達夫（7222症例?11183回のガンマナイフ治療） （平成20年9月現在） 波多野　学（475症例?807回のガンマナイフ治療） （平成20年9月現在） 芹澤　 徹（2778症例?4712回のガンマナイフ治療） （平成20年9月現在） ガンマナイフ治療は、通常の開頭手術や放射線治療に比べ、体への負担が少なくかつ通常2泊3日という短期間の入院で治療が可能です。その上、治療による副作用も少ないことが特徴です。さらに病巣が小さければ手術療法を凌駕する成績が期待できます（切らずに病気を直し、早期に社会復帰が可能です）。医療費は通常総額で60～70万円程度です（全額保険適応ですので、一時立替金は目安として本人ですと3割負担で20万円程度です。もちろん高額医療費の還付が受けられます）。これに個室料金が別途必要ですので自己負担は総額で15～18万円となります。 　このパンフレットは、これから藤枝平成記念病院?ガンマユニットセンターでガンマナイフ治療を受けられる患者様に、ガンマナイフの原理、効果、副作用、また治療の手順を理解して頂くものです。 ガンマナイフ治療を受けるにあたって 　ガンマナイフ治療はすべての脳の疾患に有効なわけではありません。病気の種類や大きさ、全身の状態、患者さんが治療に何を期待するかで、ガンマナイフ治療が可能か決まります。治療を受けるにあたり、原則として下記の手順をふんでください。 1. 主治医と相談して紹介状とフィルムをもって、藤枝平成記念病院?ガンマユニットセンターに受診希望の電話をしてください。専属の担当事務スタッフが日曜?祭日を除く午前 9時から午後5時まで応対いたします。電話番号は054-645-3533です。 2. 治療担当医の初診外来で、ガンマナイフ治療の方法、治療効果、副作用などについてご説明します。治療の同意をいただけましたら、入院の日程を決めます。治療が緊急性のある場合は、あらかじめ患者さんの主治医と治療担当医が密接に連絡をとり、まず入院していただき、その後検査、ガンマナイフ治療の適応を再確認し、入院後治療についての説明をいたします。 3. 入院当日は、10時を目安に入院して下さい（状況に応じて来院時間は異なりますので、入院予約時に担当スタッフにご確認下さい）。入院後、必要に応じて各種検査を行います。各種検査には、採血（肝機能、腎機能、貧血の有無などを調べます。なお、これにはHIV?B型?C型肝炎、梅毒など血液感染症のチェックを含みます）、頭蓋単純撮影、胸部単純撮影、心電図、MRIを行います。 4. 治療当日（入院2日目）は、適切な鎮痛、鎮静下にフレームを頭部に装着します。 再度MRI（ときにCT、血管撮影）を施行後、病室で待機していただきます。順番がきましたら、ガンマナイフ治療室で照射をします。照射に要する時間は病巣の大きさや数によって異なりますが、およそ1－3時間です。照射が終了しましたら、フレームをとりはずし、治療終了です。詳しくは本パンフレットの後半の“治療の手順”を参考にして下さい。 翌朝、特に問題がなければ、消毒および退院の諸手続きが終了すれば10時前に退院可能です。 ガンマナイフの原理 放射線の一種であるガンマ線を脳の病巣に集中的にあて破壊します。病巣の周辺の正常の脳にあたる放射線は少ないため、放射線の影響が最小限に抑えられます。特にガンマナイフは、手術ができないような脳深部や手術が危険な部位の治療に効果を発揮します。さらに、全身合併症のため手術の危険度の高い人や高齢の方でも、体にかかる負担が少ないため安全に治療できます。また手術で摘出しきれなかった腫瘍、脳動静脈奇形や再発の腫瘍に対しても治療が可能です。 　原理は201個のコバルト線源からでる細いガンマ線が機