東京工業大学大学院入試問題（建築計画）解答例.docVIP

現代建築学　建築計画１ 構造材料 ｐ２０ 木造４０％ 在来構法（軸組み架構）とパネル構法がある。 枠組壁工法（ツーバイフォー工法）：北米大陸で一般的に行なわれている木造建築の工法である。最も多く使用する材木の寸法が厚さ２インチ幅４インチである。 鉄骨造（S造）２５％ 鉄筋コンクリート造（RC造）２０％ 床面積40～50㎡に対して、ほぼ一本程度の柱が必要→スパンは6～7ｍ前後が経済的 柱の径はスパンの1/10程度 梁成はスパンの1/10～1/8程度 鉄骨鉄筋コンクリート造（SRC造）１０％ 構造形式 ラーメン 柱?梁などの部材が剛に接合されている最も単純で基本的な構造形式で、多層の水平な床を持つような建築に最適である。 長所：材料の無駄が少ない。施工が容易。平面を制約することが少ない。 短所：スパンの長さに限界がある→柱のない大空間をつくるのには向いていない トラス 各部材の応力は軸力だけなので、断面寸法が小さくなり、自重の軽い構造になる。体育館や工場などのように広いスペースが必要な建物に使われることが多い。 壁構造 壁と床スラブが一体となり柱や梁のない構造形式で、壁量の多い集合住宅などに良く用いられる。 長所：柱型や梁型がないため、和室にも支障がなく内部空間を効率よく利用することができる。 短所：高さに制限がある。（日本では５階建て、高さは14.5mまで） 平板構造 スパンを拡げるために、床スラブの板厚に変化を持たせて自重を軽くしながら剛性を確保する構造形式。 折板構造 数枚を○○状やピラミッド状にして架構に剛性を持たせた構造形式。 シェル構造 薄い板の曲面で空間を支える構造。折板構造と共に、主として体育館など大スパンの空間に用いられる。 吊構造 ワイヤーロープやケーブルによって構造物の主要部分を吊り下げて架構を構成する構造形式で、吊床構造と吊屋根構造がある。 美しさと形態 ｐ３０ 黄金比 （例）パルテノン神殿のファサード ル?コルビジェは黄金比を取り入れたモデュロールを使うことによって、この矩形を積極的に用いた。 法規と形態 ｐ４０ 斜線制限：前面道路の幅員などに応じて、建物の高さを制限するための規定。 日影規制：日照を確保するため、隣地に落とす日影時間の長さによって高さを制限する規定。 形態知覚の特性 ｐ４４ 「図と地」ゲシュタルト心理学 錯視現象 屋根や鳥居の反りは、水平線のたるみを感じさせない効果がある。 透視的効果 サンピエトロ寺院の広場：建物の配置が先すぼまり、広場が楕円形→奥行が強調される 色彩の知覚 色相（赤や青などの色の種類） 明度（明るさの程度） 彩度（色の鮮やかさ） 色彩の面積効果：同じ色でも面積が大きくなると、明度や彩度が高くなって見える。 ブラックホール現象：トンネルに入った瞬間は内部が暗くて見えない→入口付近は照度を高くする。 寸法と規模の計画 階段?斜路 ｐ１００ 蹴上げR　踏み面T　歩幅K=600～630㎜　T+2R=Kが成立すると良い。 空間の機能 ｐ１２４ ミース?ファン?デル?ローエ「ユニバーサル?スペース（無限定空間）」 未来の機能は今ははっきりと予測できないのであるから、建物は来たるべき何世代かに渡って考えられるあらゆる機能を収容し迎え入れることができるように、融通性を持って設計されなければならない。 快適性 人類が居住できる地域「エクメーネ」無居住地域「アネクメーネ」 生理的な快適性を与える条件 気温?湿度?気流?輻射熱　②騒音?振動　③照度 ヒートアイランド現象 都市部の地表面の熱収支が、道路舗装や建築物などの増加や冷暖房などの人工排熱の増加により変化し、都心部の気温が郊外に比べて高くなる現象のこと。 建築基準法に定められた開口比（有効開口面積/室面積）の最低基準 建築物の種類 対象となる部屋 開口比 幼稚園?学校 教室 1/5 保育所 保育室 1/5 住宅 居室 1/7 病院?診療所 病室 1/7 寄宿舎 宿室 1/7 上記以外の室 1/10 耐久性　ｐ１４１ 「長子の15は貧乏の峠、末子の15は栄華の峠」 (a)物理的耐用年数　(b)機能的耐用年数　(ｃ)経済的耐用年数　(d)社会的耐用年数　(e)法定耐用年数 (f)家賃（賃貸料）算定のための耐用年数 コンセプトをつくる ｐ１７７ ル?コルビジェ「ドミノ?システム」 ６本の柱が床スラブを支え、階段が各フロアを繋いだスケッチで表現されている。建物の荷重を壁に支持させることをやめ、柱で支えることで、様々な制約を取り払ったところに意義がある。 ライト「有機的建築」 合理的で無駄が無く、空間全体がそれぞれ機能的で、価格も施主の意志に沿ったもの、ただし建築は美しくなくてはい