江戸時代【中期、後期】（1716年～1853年）.docVIP

江戸時代【中期、後期】（1716年～1853年） における文化を中心として 江戸時代の文化の発達と変遷ー中期と後期を中心として 受講科目；日本文化研究 指導教授：李守愛副教授 学籍番号：座机电话号码M 院生氏名：宮地映史 　目　　　次 項目 頁 はじめに ３ 第一章　享保の改革 ４ 第一節　徳川吉宗 ５ 第二節　主な政策 ５　　 第三節　主な文化、社会的な出来事 ６ 第二章　田沼時代 ６ 　第一節　田沼意次 ６ 　第二節　主な政策 ６ 主な文化、社会的な出来事 ７ 第三章　寛政の改革 ７ 　第一節　松平定信 ７ 　第二節　主な政策 ７ 第三節　主な文化、社会的な出来事 ８ 第四章　大御所時代 ８ 　第一節　徳川家斉?家慶 ８ 　第二節　主な政策 ８ 第三節　主な文化、社会的な出来事 ９ 第四章　天保の改革 12 　　第一節　水野忠邦 12 　　第二節　主な政策 13 　　第三節　主な文化、社会的な出来事 13 おわりに 13　 〈参考文献〉 15 はじめに この時代（江戸時代【中期、後期】）は初代徳川家康が江戸に幕府を開いてから100年余り以降となる。（８代将軍吉宗から９代家重、１０代家治、１１代、家斉、１２代家慶まで）。この時代になると戦乱もなくなり、平和となった一方で武士たちの生活にもゆとりができて次第に贅沢となっていったため、やがて幕府の財政は苦しいものとなっていった。本稿ではこのような時代背景の下、この時代を５つに区分し、江戸中期：①享保の改革、②田沼時代、③寛政の改革、江戸後期：①大御所時代、②天保の改革、それぞれ時の権力者の下での政治改革等の流れを一通り踏まえながら、「文化研究」の立場からこの時代における文化に関し、大きく花開いた大御所政治、文化?文政時代の「化政文化」を中心に述べる。 一、政治 江戸中期： ①「享保の改革」（1716年～1745年） まず8代将軍吉宗によって幕府権力の強化ば幕府財政立て直しのため大改革が行われた。 ②「田沼時代」（1767～1786） その後10代将軍家治の時代には老中田沼意次、意知父子は大商人と組んで財政再建のため積極的な政策を行った。しかし商人との結びつきによって賄賂が横行し政治の腐敗がひどくなった。意知は殿中で斬殺され、意次も罷免された。 ③「寛政の改革」（1787～1793） そして11代将軍家斉の時代に登場したのが松平定信である。田沼時代の弊政を改め厳しい幕政改革を行った。しかしその改革は厳しすぎ失脚する。 江戸後期； ①「大御所政治」（1793～1841） 松平定信が失脚した後11代将軍家斉は親政を行ったが、将軍職を12代家慶に譲った後も大御所として権勢を振るった。しかし放漫政治から幕府に対する不満は増大して行く。 ところでこの頃今日の日本文化の原型とも言える多様な文化が育った。いわゆる「化政文化」（18世紀末～19世紀前半）である。 ②「天保の改革」（1841～1843） その後12代将軍家慶の下、水野忠邦は幕府の権力を強めようと行ったが不首尾に終わり、失脚する。 二、文化 元禄時代には上方優勢であったが、享保時代になると上方文化が江戸に波及し上方と江戸の文化が融合する時期となり、さらに「大御所政治」の文化?文政時代には江戸で上方を凌ぐ文化が生まれる。「化政文化」である。 まず江戸時代全体の政治?文化の大きな流れを見る。　 　この部分は表１．で表してください。 江戸時代の政治?文化の動き 西暦　　年号　　　　将軍　　　　時代区分 主な出来事 1603　　慶長　　　初代家康　　　初期 江戸に幕府を開く 元和　　　２代秀忠　　　初期 ↓　　　寛永　　　３代家光　　　初期 慶安他　　４代家綱　　　前期 1680 元禄他　　５代綱吉　　　前期 元禄文化 1709　　寛永　　　６代家宣　　　前期 正徳　　　７代家継　　　前期 ↓ 1716　　享保　　　８代吉宗　　　中期 享保の改革 （相対済し令、他） 1745　　延亨　　　９代家重　　　中期 1760　　宝暦　　　10代家治　　　中期 田沼時代 （株仲間の積極的公認、他） 1786　　天明　　　11代家斉　　　中期 寛政の改革（松平定信） （棄捐令、他） 1793　　寛政　　　11代家斉　　　後期 大御所政治、化政文化 1837　　天保　　　12代家慶　　　後期 （放漫な政治） 天保の改革（水野忠邦） （株仲間の解散、他） 1853　　嘉永　　　13代家定　　　末期 ↓　　万延他　　　14代家茂　　　末期 1867　　慶應　　　15代慶喜　　　末期 大政奉還 （幕府滅亡） 　　続いて江戸中期?後期の時代区分における政治?文化の動きを個別にまとめる。 享保の改革（1716～1745） 江戸中期、1716年～1745年にかけて徳