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漢文の学習 ～ 基礎編 ～ 漢文とは？ みなさんは漢文を漢字ばかり で書かれた文章だと思ってい ませんか？ 　　　漢 文 　では、漢文の「漢」とは 一体何なのでしょう？ 漢とは？ 漢 中国の古代王朝の「漢」 紀元前二〇二年から二二〇年 までの約四〇〇年間続きました 「漢」は昔の中国を指す名称 として用いられます 　つまり??? 中国の古典的文章 それを模倣した 　　　 漢字で書かれた文章 　　これらを漢文と呼びます では、どのようにして 　日本に伝わったのでしょうか？ 日本への伝来 王仁（百済）が 　『論語』 　　孔子と弟子の言行?対話集 　　　　　　　　（儒教の教典） 　『千字文』 　　千字からなる四言古詩 　　　　　（教科書?習字手本） 　を朝廷に献上したのが初めです 漢文の影響 日本は漢文を通じて中国の 　思想や文化、制度を取り入 　れてきました 日本の古典として尊ばれる 　書物も、漢文の影響を受け 　て生まれています 漢文を学ぶ理由 漢文は、日本文化の形成と発展を 支えてきました 漢文は 　「日本の古典の古典」 と言えます では、日本語とは構造の異なる中国語 の文章を先人達はどのように読んでい たのでしょうか？ 読むための工夫 漢文が伝えられた当初は、中 国語の発音のまま読み、一語 ずつ意味を考えて翻訳してい ました 中国の文章の形を残し、その まま日本語として読む方法が 生まれました 訓読と訓点 訓読 中国の文章をそのままの形で日 本語に置き換える読み方 訓点 漢文を訓読するための符号 →　送り仮名、返り点、句読点 送り仮名とは？ 活用語尾、助詞、助動詞を仮 名で補ったもの 送り仮名の付け方 ① 原則として漢字の右下にカタ カナで書く ② 文語文法に従い、歴史的仮名 遣いで書く ③ 活用語は活用語尾を書く 返り点とは？ 返り点 ～その一～ 返り点 ～その二～ 返り点 ～その三～ 返り点 ～その四～ その他の返り点 上?下点を使っても足りない場合 に使う 　甲?乙点 　　上?下点の付いた句を挟んで下の 　　字から上の字に返って読む 　天?地点 　　甲?乙点の付いた句を挟んで下の 　　字から上の字に返って読む 返り点 ～その五～ 返り点 ～その六～ 置き字（助字） 文中や文末にあり、訓読する ときには読まない字 置き字の働き 　　語調を強めたり、意味を補ったり、 　　接続の働きをしたりする 置き字の例 　　「矣」「於」「乎」「而」　など 再読文字 一字を二度に分けて読む文字 再読文字の読み方 再読文字の例 　　「将」「当」「猶」「宣」　など 漢文用語 白文 　訓点の付いていない原文 書き下し文 　漢文を訓読したそのままの形を、漢 　字仮名交じりの日本文に書き直した 　もの 柔 能 制 剛　　（白文） 柔 能h 制rL 剛= 。 （訓読文） 柔能く剛を制す。（書き下し文） 書き下し文のきまり ① 漢字は原則としてそのま 　 ま使用し、送り仮名は平 　 仮名に直して書く ② 日本語の助詞?助動詞に 　 あたるものは平仮名で書 　 く ③ 読まない漢字は書かない 　（置き字） 終 * 漢字＝ 　　　　　　　　 ＝文章 間違いです そこで だから やがて 漢文を読むための順序を示す 符号 レ点 下の字からすぐ上の一字に返って読む 一?二点 二字以上離れた下の字から上の字 に返って読む 上?下点 一?二点の付いた句を挟んで下の 字から上の字に返って読む 記号の併用 レ点と一点?上点との併用で、 まずレ点で返り、それから「一」→ 「二」、または「上」→「下」の順に返って読む -（ハイフン） 二字以上の熟語に返って読む必要 がある場合に使う *