3月の月例報告（内政、外交、経済、経済協力）を送付.docVIP

2011年3月 １　内政 （１）新物価対応策の発表 ?29日，第10回閣議後に，クエレネイア企画開発大臣は当国の物価高騰に対応するための新政策を発表した。同政策は，4月以降の燃料価格改定，燃料補助，大規模プロジェクト及び大企業への正規燃料価格の適用，8月以降の公共交通利用者（労働者?学生対象）への補助，6月以降の給与2,000メティカル（約67ドル）以下の労働者への食糧補助（穀類，パン，魚，食用油，砂糖，豆）等。また，政府，公社，公共機関等幹部の2011年度の給与改定を実施しないことを決定した。一方，同大臣は，政府は，農業開発，都市貧困対策としての生産プロジェクト実施，雇用創出，青年層による起業支援，貧困層への電気?給水拡充を促進する意向である旨述べた。また，同大臣はこれらの新政策は原油等の国際価格の上昇に対応するものである旨述べた。 （２）ソマリア沖海賊事案の続報 ?昨年12月27日にモザンビーク沖合で拉致された当国漁船Vega 5号は，アラビア海沖にてインド海軍によって保護された。同漁船には13人のモザンビーク人とソマリア海賊61人が乗船していた。Vega 5号の保護にあたりインド海軍と海賊の銃撃戦が生じた模様で，逮捕された海賊はムンバイ港へ連行された。拉致当時の同漁船船員はモザンビーク人19人，インドネシア人3人，スペイン人2人の計24人であったが，16日，漁業省の発表によれば，そのうちモザンビーク人7名，インドネシア人2名が行方不明。また，スペイン人2名はソマリアで拉致されている模様。 （３）国会 ?9日，マプトにて第3回会期国会が召集され，開会式が行われた。今期国会の開催期間は5月12日まで，審議案は検察総長による年次報告，政府への質疑応答，政府5か年計画の実施状況報告など20項目。マカモ国会議長は当国ビジネス環境の向上を目的とする戦略的な法律の設立を重視すべきである旨表明した。また，タラパ?フレリモ党院内総務は共和国憲法改正の必要性を再び主張した。マガリャイス?レナモ党院内総務代理（国会第二副議長）は憲法改正特別委員会の設置は強制的であった旨表明するとともに，フレリモの同提案に具体的な目的が欠如している旨批判。一方，シマンゴMDM党院内総務は現在の財政状況を改善するため大規模プロジェクトの契約の見直しを主張した。 ?16日，会期国会にてフレリモレナモフレリモレナモ ２　外交 （１）東日本大震災への対応 ?11日，ゲブーザ大統領は，菅首相へ今回の震災へのお見舞いと連帯の意を表明した。また，クエレネイア企画開発大臣，マシンゲ科学技術大臣，ビアス鉱物資源大臣，インローガ商工大臣，ノールマホメド鉱物資源副大臣，コウト財務副大臣等からも相次いで同様のメッセージが発出された。 （２）近隣国外交 ?15日，マプトにてゲブーザ大統領はチャンギライ?ジンバブエ首相と会談した。会談後の記者会見において同首相は，今次会合はジンバブエ情勢に関する報告が目的であった旨表明すると共に，同情勢に多少の進展がある旨述べた。 ?17－18日，ゲブーザ大統領は，スワジランドを訪問した。今次訪問の目的は，二国間友好?協力関係の強化で，ムスワティⅢ世との会合が行われた。バロイ外務協力大臣，ズクーラ運輸通信大臣，ナマシュルーア行政管理大臣が同行した。 ?31日，ザンビアにてゲブーザ大統領は，SADC政治?防衛?安全保障トロイカ会合に出席した。同会合の焦点はマダガスカル及びジンバブエ情勢。 （３）アリ首相のインド訪問 ?25－28日，ニューデリーにてアリ首相は，第7回アフリカ?インド会合にした。インローガ商工大臣，パシェコ農業大臣，マシンゲ科学技術大臣，その他企業家30人が同行した。アリ首相はインドEXIM銀行に対し融資を要請した。「モ」は開発プロジェクト2案件（エネルギー，住宅分野）を既に同銀行に提出し，道路，給水分野の2案件を追加提出する予定。27日，アリ首相はインド企業投資家と会合，同国投資家は農業，地方電化，地雷除去への関心を表明。2013年の二国間貿易額は10億ドル達成を目標として合意されている。なお，ゲブーザ大統領は2010年9月に同国を訪問している。 （４）主要ドナーとの関係 ?7日，マプトにてペイジ米国務省副次官補（アフリカ問題担当）はゲブーザ大統領を表敬し，世界経済危機の影響はあるが，同国の対「モ」援助プログラムを変更せず維持していく意向を表明した。 ?15－17日，オブライエン英国アフリカ担当国際開発大臣がモザンビークを訪問した。同大臣はゲブーザ大統領への表敬を行い，DFIDのプロジェクト等を視察した。 ?30－31日フィスカ?ノルウェー国際開発担当国務長官がモザンビーク歳入庁と同国税務管理庁との協力強化を目的と