睡眠時無呼吸症候群の治療を始めて.docVIP

睡眠時無呼吸症候群の治療を始めて 平成２１年５月２４日 山岸　龍昭 きっかけは 　昨年の鬼怒川温泉旅行でのことでした。幕内さんがCPAP(シーパップ)を持ってきて、昨夜装着したと聞き、詳しく話しを聞いた。大体、月額5,000円のレンタルで、音は静かである。またイビキも静かであるなどなどを聞いて、それなら自分もやってみようと思った。 　旅行から帰ってから、専門の外来をしている医療機関をインターネットなどで探したのだが、なかなか見つからない。少なくとも近くの病院には専門の外来が無さそうなのだ。元々病気そのものが、苦しいとか痛いとかの症状のあるものではないので、病院探しも緊迫感を欠いている。 やっと手がかりが 　そんなこんなで2ヶ月が過ぎ、12月に入ってのある日、軽い目眩が起き、長野日赤の耳鼻科外来に何回か通うことになった。 　この耳鼻科の外来で睡眠時無呼吸症候群の治療を受けたいのだがと医師に相談した。そうしたら、篠ノ井総合病院（JA厚生連篠ノ井総合病院）に専門外来があり、紹介してくれることになった。こうしてやっと手がかりを得ることが出来た。 簡易検査をする。 　年が明けて2月の下旬に篠ノ井総合病院に行く。そうして「簡易型睡眠ポリグラフィー」をすることになった。これは自宅で就寝時に計器を着けて寝て睡眠時の無呼吸を計測する簡単な検査である。計器の本体は手首に着けて、鼻と指先にセンサーを着けて一晩寝て計測する。鼻のセンサーは呼吸が止まる回数と時間を計測し、指のセンサーは血液中の酸素の状態を計測する。 　この検査の結果は、「睡眠時無呼吸症候群の重症」と診断された。内容は次のようなもので、正直自分でもびっくりでした。ええ～こんなに！！と言う感じだった。 無呼吸低呼吸指数（AHI） 41回/時　（通常は５回未満） 最大呼吸停止時間 　80秒 酸欠状態 　１．４％　（通常は０%） 　重症なので精密検査が必要です。と言われ、検査入院することになった。 精密検査を受ける。 　一ヵ月後の3月24日に精密検査のために一泊の検査入院をした。WBCの決勝戦が行われているその日だ。 　検査は「終夜睡眠ポリグラフィー（ポリソムノグラフィー）検査」と言う。身体中にセンサーを着けて一晩計測するもので、このセンサーの数が半端じゃない。頭部に13箇所、胸に2箇所、両足に2箇所ずつ4箇所、右手の指に1箇所他に胸部ベルトと腹部ベルトを着ける。そしてこれらのセンサーから出たケーブルが枕もとの機器に接続され、更に監視モニターに送信されるというものだ。 　いづれにしても、センサーが取り付けられたらベッドから離れることが出来ない。どうしても離れる時には看護婦さんに来てもらってケーブルを外してもらわなければならない。そんなわけでベッド脇には尿瓶が取り付けられ排尿はこれでするように言われた。 　センサーの取り付けに約一時間かかり、8時半にはベッドに拘束されてしまった。そうして生まれて始めての尿瓶での排尿も経験した。翌朝は5時半頃にナースコールしてセンサーを取り外してもった。いや～貴重な体験でした。 　この精密検査の結果は「睡眠時無呼吸症候群の中等度」と診断された。正常?軽症?中等度?重症の４段階の中等度である。簡易検査よりは若干軽くなったのだが???内容は次のとおり。 無呼吸低呼吸指数（AHI） 34.5回/時　（通常は５回未満） 最大呼吸停止時間 　54秒 酸欠状態 　20.0％ 　（通常は０%） 　この結果を受けて「経鼻的持続陽圧呼吸（CPAP）療法」をすることになった（ＣＰＡＰ治療は中等度以上に適用される）。ついてはCPAPの機器の調整の必要があるので2泊3日の入院が必要とのこと。え～また入院かよ！！今度は検査でもなくて機器の調整のための入院だって???痛くも痒くも無いし治療されるわけでもないので、とっても退屈で??なんか変な入院です。これで強制的に休肝日がとられることになったわけだ。まるでアル中の治療みたいだ。 CPAPを初めて体験する。 　またまた1ヶ月が経過して4月23日に入院した。ＣＰＡＰのメーカ（代理店？）の担当者が来て操作と取り扱い説明をして行った。その夜、9時消灯なので8時45分頃にＣＰＡＰを装着してみる。見た目は大げさだけれど、本体に接続されたホースを鼻に装着するだけのものだ。電源を入れると風が鼻から入ってくるので、鼻で呼吸すると吐く息が入って来る風の抵抗を受けて苦しくなり、これは続けられないかもと一瞬パニックになる。それでも横になり、呼吸が静かになると吐く息の抵抗も殆ど気にならなく、普通に呼吸が出来るようになった。装着した機器が気になり眠れないかと思ったが、そんな事も無く何時の間にか眠ってしまった。それでも、夜中