南西北海道の活火山の中長期噴火予測.pptVIP

南西北海道の活火山の中長期噴火予測 有珠マグマ供給系モデル 噴出物のタイプ（駒ケ岳） * 中川光弘?吉本充宏?宮坂瑞穂?松本亜希子（北大?理）?高橋　良（道立地質研）?古川竜太（産総研） 北海道駒ケ岳1929年噴火 中長期噴火予測の現状：噴火履歴（階段図）からの推定 最近400年間の北海道駒ケ岳の階段図 21世紀初頭に噴火があるだろう 　3.5万年間の北海道駒ケ岳の階段図 長期噴火予測手法 １．長期噴火履歴からの確率論的評価 高確度の階段図 ２．マグマ供給系の構造と進化からの、マグマ現況評価 ３．短期噴火履歴と火山深部活動度（地震，地殻変動 　　など)からの評価 火山深部のマグマ貯蔵?供給系 樽前 有珠 北海道駒ケ岳　 事例研究：南西北海道の３活火山 同時期 類似したテクトニクス場 類似したマグマ ?静穏期と噴火活動期 ?噴火活動期の噴火履歴パターン ?噴出量の上限？ 樽前 駒ケ岳 有珠 長期?高信頼度の階段図の作成 ?未知の噴火の発見 ?過去の噴火（様式?規模）の再検討 樽前＆駒ケ岳 ?十分な（上限程度）マグマを噴出 ?活動期後半を迎えている （大噴火→中噴火連発→） 有珠山 静穏期は近い ?十分な噴出量？ ?活動期後半？ ?初めての（フェルシックマグマ)活動期 ？？ 隣接火山の例からは，活動期半？ 樽前 駒ケ岳 有珠 ２．マグマ供給系の検討 （樽前と駒ケ岳の例） 活動期毎でマグマ系は異なる 樽前（9000年間） 北海道駒ケ岳（3.2万年間） 低温（フェルシック）マグマ主体 静穏期：マグマ蓄積?マグマ系更新 活動期：単一マグマ系の進化?消費 高温マグマの貫入 高温マグマ 低温マグマ 噴火後 成層マグマ溜りの形成(密度成層） 高温＋混合マグマ 低温マグマ 樽前 駒ケ岳 高温+混合マグマ 低温マグマ 噴火活動期のマグマ系：マグマ混合 噴火活動期のマグマ系（その4） 樽前 マフィックに変化 （成層マグマ溜まりの変化） 噴出率の変化 低温マグマの欠乏 噴火活動期のマグマ系（その5） フェルシック?低温に変化 高温マグマの欠乏 低温マグマの減少と冷却 北海道駒ケ岳 歴史時代以前の活動期は？ 北海道駒ケ岳 5500-6000年前 歴史時代 末期にフェルシックになり静穏期へ 静穏期前のシグナルか? 噴火年代（AD） 規則的にマフィックになる。 噴火活動期のマグマ系 有珠 樽前と同じ 有珠歴史時代噴出物 単一のマグマ系の単純な進化ではない 1663 Pre-1769 から1853 1943から2000 Group-1 fs Group-3 fs Group-2 fs degree of partial melting low high Heating gabbro Pre-historic dormancy Group-1 fs Group-3 fs Group-2 fs Historic activity 同一ソースの部分溶融とメルトの分離 四番目のマグマは？ 　　　（高温?少量） 活動の現況の評価：樽前 過去の100年噴火履歴 表面活動の単調な減少 100年間，マグマ噴火がない 2 km ドーム 活動の現況の評価：樽前 最近の地震活動から ドーム周辺での地震活動主体 深部のマグマ等の存在?移動は検出できず この100年間，活動活発化の兆候はない 駒ケ岳 有珠 ?十分なマグマ噴火実績 ?３つのマグマ系と噴火規模 ?十分な噴火実績 ?規模減少 中長期活動度評価 樽前 有珠 駒ケ岳 長期活動履歴 （階段図） 活動期末期 ？ 活動期末期？ 活動度末期 マグマ系 マグマに枯渇 マグマ枯渇?冷却 高温?少量へ 最近の活動度 ポテンシャル低下 上昇傾向なし ポテンシャルあり マグマ噴火 規模減少 ポテンシャル低下 小規模噴火ありうる 玄武岩質の火山 三宅島，十勝岳 安山岩質火山 桜島，蔵王，那須 カルデラ火山 阿寒火山，摩周火山，姶良火山 ○火山深部プロセスの履歴－＞予知へ まとめ ○静穏期の火山の予知へ 中長期活動度評価 樽前 有珠 駒ケ岳 長期活動履歴 （階段図） 活動期末期 ？ 活動度末期 マグマ系 マグマに枯渇 マグマ枯渇?冷却 高温?少量へ 最近の活動度 ポテンシャル低下 上昇傾向なし ポテンシャルあり マグマ噴火 規模減少 ポテンシャル低下 小規模噴火ありうる 活動度は低下しつつあり、短中期的にごく小規模な水蒸気噴火はありうるが、中長期的には静穏期に入る 初めての噴火活動期であり、静穏期に入る兆候は認められず、噴火活動期は継続する 短中期的には噴火活動期は継続し、小～中噴火が散発しさらに活動度が低下し、長期的には静穏期に入る 端成分マグマの密度：メルト組成+斑晶量 駒ケ岳 樽前 駒ケ岳：（著しく）斑状フェルシック　+