中谷エッセイ.docVIP

　 第798号 April 3,1997 中谷彰宏の心に火を付ける言葉（第1回） 　「一字の師」というものがあります。すれちがい様に、一文字教えてもらうだけで、人生が大きく変わるということです。 　心の目を開くようなことを教えてくれる人も、恩師や偉い人ではなく、名前も知らない人のことも多いのです。 　ずっと一緒にいる人ではなく、たった一度しか会っていない人のことも多いのです。 　会ったというより、すれちがっただけなのです。 　あなたも意識していないし、相手も意識していない。 　それが「一字の師」です。 第799号 April 10,1997 　 実力がないから始められないと、まだ、あなたはためらっています。 あなたに必要なのは、大きな実力ではありません。小さな実行です。 成功するためには、実力が必要でしょうか？本当は、実力なんて要らないのです。 成功する人が持っているのは、大きな実力ではなく、小さな実行なのです。 大きな実力は、小さな実行の後からついてくるものなのです。 第800号 April 17,1997 中谷彰宏の心に火を付ける言葉（第3回） 　私たちは、奇跡が起こることを待ち望んでいます。 　宝くじが当たる。 　突然、白馬に乗った王子様が現れる。 　ブラジルの遠い親戚の莫大な遺産が転がり込む。 　草野球で、元甲子園投手から代打サヨナラ満塁ホームランを打つ。 　でも、本当の奇跡はそういうことではありません。見えなかった目が見えるようになることが、奇跡ではありません。 　心の目が見えるようになることが奇跡なのです。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 第801号 April 24,1997 　　 　 　あなたのポケットには、これから出すつもりの速達が入っています。 　いつまで、ポケットに入れておくつもりですか？ 　あなたがポケットに入れているかぎり、あなたの速達は、いつまでたっても届きません。 　せっかく速達にしたのに、ポストに入れないで、長い間ポケットの中に入れたままになっているのでは、ほかの人の普通便より遅くなってしまいます。 　成功への手紙を早く届けるコツは、書いたらすぐポストにほうりこむことです。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 第802号 May 8,1997 　 中谷彰宏の心に火を付ける言葉（第5回） 寒くて、雨の少ない土地に生えている樹は、ジャングルにあこがれていました。あったかくて、雨の多い土地に行ったら、どんなに育ちやすいことだろう。 寒い国の樹は、あったかくて雨の多い国に引っ越しました。風が吹くと、いきなり隣りの樹が根こそぎ倒れてきました。ジャングルの樹は、あったかくて、雨が多いので、根を伸ばすことを忘れてしまっていたのです。 寒い国から引っ越してきた樹も、根が弱くなって、一緒に倒れてしまいました。 厳しい環境のところにいたほうが、成功します。 第803号　May 15,1997 　 中谷彰宏の心に火を付ける言葉（第６回） 好きなことばかりしている人がいました。 好きなことをしないで、ガマンして生きている人が、好きなことばかりしている人に言いました。 「そんな好きなことばかりしていると、バチが当たって、死んでしまうよ」 すると、好きなことばかりしている人は言いました。 「確かに、好きなことばかりしているとバチが当たって、死んでしまうだろう。でも、好きなことをガマンして、バチが当たらなくても、人は死んでしまうんだよ」 第804号　May 22,1997 　 中谷彰宏の心に火を付ける言葉（第7回） 夢が実現できるかどうかなんて考えることはありません。 夢を実現することのできない人を、神様はこの世に送りこみません。神様は、夢を実現できる人だけを、この世に送りこんでくれたのです。 この世に生れて来たというだけで、あなたは、もう神様の試験に合格しているのです。 夢を実現するための試験は、これからあるのではなく、もう生まれる前に終わっているのです。 第805号　May 29,1997 　 中谷彰宏の心に火を付ける言葉（第8回） 夢が実現できるかどうかなんて考えることはありません。 夢を実現することのでき