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序言）今回の実験では一般的な並流二重管式熱交換器内で強制対流させた流体と高温蒸気を流し、入口出口の水の温度、流量を測定し水側の境膜伝熱係数を算出する。 また計算により数種の無次元数を求め、実験式と理論式を比較することにより対流伝熱の基礎を理解する。 実験操作）基本的に実験指針書通りに操作を行った。 結果と考察）得られた実験結果をまとめて次の表１に示す。 表１．実験結果 流量 (m3/s) T1 (℃) T2 (℃) 平均温度 (℃) Ts1=Ts2 (℃) 1.36E-04 22.7 45.8 34.25 100 1.33E-04 22.7 44.5 33.6 100 1.33E-04 22.7 45.4 34.05 100 1.32E-04 22.7 45.1 33.9 100 1.12E-04 22.7 46.8 34.75 100 8.88E-05 22.7 51 36.85 100 1.10E-04 22.7 48 35.35 100 7.44E-05 22.7 52 37.35 100 7.23E-05 22.7 53 37.85 100 5.78E-05 22.7 56.5 39.6 100 5.59E-05 22.7 57 39.85 100 4.25E-05 22.7 59.5 41.1 100 4.10E-05 22.7 61 41.85 100 2.79E-05 22.7 63.8 43.25 100 2.14E-05 22.7 67.9 45.3 100 2.06E-05 22.7 70 46.35 100 2.03E-05 22.7 70.6 46.65 100 1.17E-05 22.7 74 48.35 100 8.57E-06 22.7 80.1 51.4 100 9.84E-06 22.7 73 47.85 100 原理：二重管式熱交換器の円管内を被加熱流体が流れ、外管を加熱流体が流れる場合、次式の熱収支式が成立する。 　　　Q = W Cp (T1 – T2) = Ui At ⊿Tlm ???① 　ここで、 　　　???② ???③ 　　　???④ 　　　　???⑤ である。 　①、②式より内面基準総括伝熱係数Ui 、そして水側境膜伝熱係数 hi を求めることができる。境膜伝熱係数は種々の因子の影響を受けるが、諸因子との関係を理論的に導き出すことは一般に困難であり、通常、次元解析と実験結果を用いて各種無次元数の相関式として整理された様々な系におけるものが報告されている。 　円管内層流の場合　(Re 2100) 　　???⑥ 　円管内乱流の場合 (1.0×104 Re 1.2×105、長い平滑管[L/D≧60]、Sieder-Tateの式) 　　　???⑦ この時μｗとμの関係より⑥、⑦式は次のように簡略化できる 　　???⑥’ 　???⑦’ 　ここで無次元数は 　　　スタントン数　　 　　　プラントル数　　 　　　レイノルズ数　　 　 まず温度により変化する水の物性値を求めたい。文献値より温度との関係式を導くと次のようになる。　 （温度＝T） 　密度ρ= -3.58E-03T2 - 6.86E-02T + 1.00E+03 粘度μ=1.93E-04T2 - 3.24E-02T + 1.67E+00 定圧比熱Cp= 3.40E-06T2 - 3.15E-04T + 1 熱伝導度λ= 0.001T + 0.4994 　上記の式によって求めたそれぞれの平均温度における水の物性値を次の表２に示す。 表２．水の物性値 平均温度 (℃) ρ (kg/m3) μ (kg/m?s) λ (kcal/m?h?K) Cp　(kcal/kg?K) 34.25 9.935E+02 7.867E-04 5.337E-01 9.932E-01 33.6 9.937E+02 7.992E-04 5.330E-01 9.933E-01 34.05 9.935E+02 7.905E-04 5.335E-01 9.932E-01 33.9 9.936E+02 7.934E-04 5.333E-01 9.932E-01 34.75 9.933E+02 7.772E-04 5.342E-01 9.932E-01 36.85 9.926E+02 7.381E-04 5.363E-01 9.930E-01 35.35 9.931E+02 7.658E-04 5.348E-01 9.931E-01 37.35 9.924E+02 7.291E-04 5.368E-01 9.930E-01 37.85 9.923E+02 7.202