平成15年10月16日.docVIP

平成１５年１０月１６日 大田区分譲住宅居住者交流会　各位 稲毛ビューハイツ管理組合 長計サポーター　藤 竿　雄 ??????? 電力会社の借室変電室問題を考える ??????? はじめに ●管理組合運営の基本中の基本？ 第二次小泉内閣初の衆議院本会議で安部晋三幹事長は代表質問の際に「???天下の大患はその大患たるゆえんを知らざるにあり???」という明治維新の志士、吉田松陰の警句を引用しました。 この言葉を聞きながら、ふと「天下」という言葉を「マンション管理組合」に置き換えてみて、スケールの差こそあれ、国家天下の志士達も管理組合の志士？達、どちら様も「お大変な仕事」には変わりないが、それならば彼等に求められているものは何か？???ちょっぴり考えてみました。 思い至ったのは???子供のような純粋さで「何が問題なのか？」「何故問題になるのか？」「どうすれば解決できるのか」「どんな選択肢があるのか？」「何故、それが最適手段と言えるのか？」???などなど???「問題（大患）の所以を学び知り、知った以上は、実現可能な解決手段を求めて計画し、実践するぞ！」と、いう強い情熱と実行力！これが、正しく志士たちに課せられた組織（組合）運営の基本中の基本になるのかな???なんて、平々凡々な反省だけでした。 ●問題提起 もちろん、世の中には「知らぬが故の幸」ってこともあるのでしょうが、ことマンション問題に関する限り「管理組合として学ばなかった故の幸い、知らぬが故に良い結果を得た???」などと言う気楽な話はあまり聞いたことがありません。 逆に「学び不足で大損をしかけた」話ならば、よそ様の話ではなく自らが体験しました。 せっかく、２０年、３０年という重いローン負担を覚悟して我が城を入手した割には、委任状総会の現実を見るまでも無く「組合運営に対する区分所有者としての認識の甘さ」が不思議でなりません。 築後１０年、１５年頃からの組合運営の在り様としては、特に「長期計画を軸とした組合運営の質的向上が最大のテーマとなるべき」ものと考えていますが、このような大事な時期にこそ理事会役員や組合員全員で真剣に考えるべき問題のひとつとして「東電借室問題」をとりあげたいと思います。 前回は、管理組合財務体質改善の一環としての「エレベーター?メンテナンス方式の再検討」を考えてみましたが、今回は管理組合の立場から「東電借室問題＝集合住宅における電力供給方式に関するいくつかの疑問点」について考えてみます。 ●期待成果 「電力会社の借室変電室問題」、この問題は九電力企業の間でも対応が異なるなど、結構根深いものがあり、決して簡単に「答のでる問題」ではありませんが、東京電力から電気を買っている関東地区の多数のマンション管理組合が研究テーマとして真剣に取り組み、その研究成果を、たった一つの組合の声としてではなく、地域マンション管理組合のネットワークの声として、ひいては全国的な管理組合ネットワークの声として発信できるようになれば、必ず「組合運営にとって有効な、ひとつの解」を得られるものと確信しています。 まだ、「問題のゆえん」を調べはじめたばかりですが、今日の段階で何点か気になる事柄についてお伝えしてみたいと思います。 この小レポートが、皆さんに問題意識をもっていただける機会になれば誠に幸いであります。  ?考えてみたいこと???? ■認識－１：電気料金の負担は公平か???？ 　　　　　　　　一戸建ての場合と比較してマンション住民は余分に負担している???。 ■認識－２：借室変電室は誰のものか???？ 　　　　　　　　分譲会社が電力会社に変電設備用の建物や土地を無償で提供する???。 ■認識－３：変だな???？を整理してみます。 　　　　　　　　分譲会社が電力会社との約束事を住民に押し付けている法的根拠は???。 ■認識－４：借室変電室の諸費用負担は???？ 　　　　　　　　では、どの程度の費用を負担させられているかを考えてみると???。 ■認識－５：電力会社の考え方を確認してみたい???。 　　　　　　　　電力会社との交渉テーブルにつく前に「組合意向」をまとめて???。 ■認識－６：何のためにこんなことを考えるのか??? 　　　　　　　　何故、この問題に取り組むのか???。どんなメリットがあるのか???。 ■参考資料－１「変圧器室使用契約書」見本 ■参考資料－２　パットマウントへの切替計画（例） ■認識－１：電気料金の負担は公平か???？ 図－１ ?一戸建の場合? 　　　　　　　　　　　　　高圧：６６００Ｖ 　　　　　　　　　　　　　　　　変圧器 　　　　　　　　　　　　　　　　引込み架線