第1编绪论-nagata.doc

刑事政策レジュメ⑩　犯罪要因論④ 【学習目標】人格形成要因と犯罪との関係について説明できる 5個々の犯罪要因（３）： 人格形成環境１（人格の基盤としての生理層に影響する要因） （１）先天的環境（発生環境）???胚種損害と胎児損害による器質的変化 　胚種損害とは、受胎前の親の生殖細胞が害を受けた場合をいう。損害が遺伝に通じる場合とそうでない場合がある。損害の原因としては放射線、添加物、毒素など様々なものがある。 　とくに父親の飲酒による胚種損害と犯罪との関係が問題となる。吉益には865名の青少年犯罪者中224名が大酒家の父をもっていたという報告がある。 　胎児損害は受胎後に母体内で個体が害される場合である。損害の原因としてはとくに母親の飲酒、喫煙、薬物摂取が問題となる。 （２）傷害、疾病、薬物?アルコール摂取による後天的な脳の器質的変化 　脳傷害により脳が器質的に変化し、これにより精神病質的性格がもたらされたとする臨床例には多数のものがある。前頭葉損傷の場合に性格変化が起こりやすいといわれるが、変化した性格の型として最も多くみられるのは外傷後の爆発性的性格である。つぎにみられるのは無感情、発動性欠如、または発動性の過剰である。また頭蓋底骨折による間脳障害の結果、窃盗衝動や性欲倒錯が起こることが多いとの報告がある。 　とくに少年について流行性脳炎により発動性過剰が現れることがある。成人については一旦性格　　ができあがっているとみられるので、少年のような露骨な変化はないが、視床下部に変化があるときは同性愛的行為など欲動の異常が起こるとの報告例がある。 　狂犬病予防接種後の脳髄性脳炎により性格の変化が起こることがある。高等な感情能力、意思力が低下するとされる。 　アルコール及び薬物の摂取とくに嗜癖による継続的摂取により器質的損害が生じ精神障害が起こ　　る場合がある。 （３）先天的に、または後天的な生活習慣によるビタミン、ミネラル等の化学物質の体内濃度に偏りのある体質形成による精神活動の機能障害（生化学的犯罪学の問題とする要因） A　ポーリング???精神機能障害は脳内物質のビタミンなどの栄養素の不均衡によって生じるので、大量のビタミンB３、B６、C等の投与により統合失調症などの精神障害が改善されると主張した。 B　生化学的異状???知覚障害と過活動反応 （知覚障害）?暴力的、自己破壊的行動につながる 　ホファー???重大事件で起訴された者の７０％がVB６依存症 　　　　　　　　急性の統合失調症患者、学習障害者の子どもの大多数はVB3とVB6依存症 （過活動反応＝多動性反応、注意欠陥／多動性障害）?抑うつ、短気、不安、暴力への衝動を伴いうる。 ???低血糖症、栄養不足?糖分、でんぷん質の取りすぎ C　ミネラル（塩化ナトリウム＝塩、カリウム、カルシウム、亜鉛等）不足?うつ、認識障害、記憶障害、性機能障害、テストステロンの過剰分泌につながる 　 人格形成環境2（人格の基盤としての気質を形づくる要因） （１）地理的特性と犯罪 ●ゲリ－、ロンブローゾの主張???殺人等の人身犯は南が多く、財産犯は北が多い ゲリーによるフランスの犯罪率　　　ロンブローゾによるイタリアの犯罪率 　 人身犯　　財産犯 　起訴件数　強盗殺人　加重窃盗 北フランス　 2.70 4.90 北イタリア　　　　746 　 7.22 　143.4 中フランス　 2.80 2.34 中イタリア　　　　862　 15.24 　174.2 　　　　　　南フランス　 4.96 2.32 南イタリア　　　1,094　 31.00 143.3 　　　　　　島部イタリア　　1,141　 30.50　 195.9 ●日本での調査１???犯罪白書昭和６１年版による昭和５０年代１０年間の平均犯罪率の比較 上　位　１０　位 〈殺人〉①高知 ②沖縄 ③福岡 ④和歌山 ⑤山口 ⑥熊本 ⑦大阪 ⑧愛媛 ⑨岡山 ⑩香川 　〈強盗〉①沖縄 ②東京 ③神奈川 ④福岡　 ⑤京都 ⑥大阪 ⑦千葉 ⑧北海道 ⑨埼玉 ⑩静岡 　〈傷害〉①沖縄 ②東京 ③長崎　 ④福岡　 ⑤北海道 ⑥神奈川 ⑦京都 ⑧大阪　 ⑨高知 ⑩鳥取 　〈窃盗〉①東京 ②大阪 ③北海道 ④沖縄　 ⑤香川 ⑥福岡 ⑦愛媛