第4学年1组理科学习指导案-kumamoto.doc

第４学年１組理科学習指導案 平成1８年２月１６日（木）理科室 　　　　　　　　　　　　　　　　　　指導者 教諭 井芹 郁人 １　単元名　変身する水をしらべよう　　（大日本Ｐ５４～７３） ２　単元について 　(1) 水は児童にとって身近な存在であり飲料水や入浴などで利用している。また水槽の水が減って　　　いたり、ぬれていた洗濯物が乾いていたり、水が冷えて氷になったりするなど様々な経験がある。　　しかし、それらの現象と温度とのかかわりについて十分な認識は育っていない。 　　　この単元では、水は温度変化によって水蒸気や氷に変わること、水蒸気や氷温度変化によって水　　に変わること、地上の水は蒸発して水蒸気となり、空気中に含まれていることなどを調べ、水は温　　度変化によって状態が変化するという見方や考え方を育てていくことがねらいである。 　　　 　　　本単元の系統は以下のとおりである。 (2) 　　 ３年 ４年 太陽の光のはたらきをしらべよう ?日なたと日陰の地面の明るさと暖かさ ?日なたと日陰の地面の湿りぐあい 変身する水を調べよう（本単元） ? 水の蒸発 ?　水の三態変化 ５年生 ５年生 天気と情報（２） 天気の働きと天気の変化 ?台風の動きと天気の変化 ?秋の天気 天気と情報（１） ?天気の変化とその予想 ?天気と気温 (3)本単元に関する実態調査の結果は次のような傾向が見られる。（三学期調査３７名）　　 　子どもたちにとって、氷は冷蔵庫が勝手に作る物というイメージがある。事実、水さえ入れれば自　動製氷器内蔵の冷蔵庫がクラスの三分の一を占めている時代である。また、蒸発や結露の現象は子ど 　もたちの身の周りに意外に多い。しかしほとんどの場合、それに気づかず見逃している。 言葉は聞いた事 聞いたことはあるが分からない それぞれの言葉を説明してください ある ない 　　　　　　説明（代表例） 蒸発 ３６ １ ３０ 水がなくなる、水が消えてなくなる、お湯がゆげになって空気中になる、地面の水が空に登る ふっとう ３７ ０ １８ ぼこぼこ音がする、お湯がぶくぶくになる、泡 がぶくぶくなる、水が湯になる、ぐつぐつする 水蒸気 ３５ ２ ２７ やかんのふたの裏に水がたまる、空気中にある 小さな水のつぶ、空気のつぶ、空気中の水 湯気 ３７ ０ １６ あつくなって煙が出る、お湯の煙、熱いお湯から出る、あたたかい物から出る、白い煙 蒸発、ふっとう、水蒸気、湯気について多くの児童が耳にしているが正しく理解している児童は　　少ない。また蒸発、水蒸気についてはほとんどの児童が知らない。 また、カップ麺のお湯を用意する際の方法を尋ねた。電気ポットを利用が１０人、ガスでやかんを　　利用が２４人、オール電化でやかんが３人だった。しかしのべ１３人は母親等にしてもらっており　　自分で湯を沸かす経験すら少ない。 さらに３０分間やかんを沸かし続けるとどうなるかを絵と言葉で表記させた。多くの子どもは沸　　騰する泡が出ることには、気づいている。しかし蒸発していく。空になっていくの気づきは少数で　　ある。やかんで湯を沸かした経験がない５人、分からない３人と生活実経験が少ない。 　　単元の導入ではこれらのことを取り上げることで、水の行方にについての興味?関心を引き出し　　普通の時でも空気中に水蒸気があることには気づいていない。そこで、窓がくもったり、壁が結露　　したりする現象から、空気中にも水蒸気があるらしいという仮説をもとに、それを調べる方法を工　　夫させ確かめさせたい。これらのことから、水蒸気を身の回りにある身近なものととらえ、気体の　　意識づけとしたい。また、その水蒸気はどこからきているのかという疑問から、日常生活における　　洗濯物が乾くなどの自然蒸発に導き、水は常温でも水蒸気に変わるという自然の不思議さに気づか　　せ、自然を調べようという意欲を育てたい。 (4)人権教育の視点 グループや全体で協力しながら計画、実験?観察、結果の交流や話し合いなどの場を設定する。　　そこでの技能面?思考面での支え合いや励まし合いをとおして、互いのよさを認め合いながら基礎　　?基本の定着を図り、科学的な見方や考え方ができるような支援を行う。（豊かな感性、仲間づく　　り、科学的な?合理的な見方や考え方）