消化器内科医局のご案内-愛知医科大学.pdfVIP

消化器内科 医局のご案内 学生?研修医のみなさまへ 臨床の現場において腹部症状を訴える患者さんは非常に多く，その診断?治療には高度 な臨床能力が要求されます．当消化器内科では正確な診断能力と高度な診療技術を身につ けるため，専門のスタッフを擁立し安全で効率的な研修ができるよう体制を整えておりま す． 現在，我々消化器内科には教授以下38 名の医師と，関連病院に勤務している医師7 名の 計45 名の医師が在籍し，日夜，臨床，研究，教育に励んでおります．当科は消化管グルー プ，肝臓グループ，胆膵グループと 3 つのグループに分かれており，それぞれの専門医に よるチーム医療が行われております．専修医（後期研修医）は，高度な医療技術と診断能 力を身につけるため，それぞれのグループを4 ヶ月ごと1 年間かけてローテートします． その後は，専門性の高い病院など希望にあった関連病院に赴任，大学病院で引き続き消化 器内科医として必要な技術を身につけるべく医員助教として勤務，あるいは，大学院に入 学し基礎医学分野の研究を行い，学位を取得するなど，自身のライフプランに合わせた選 択が可能であり，一般市中病院にはない大学病院ならではの特徴があります． その一方で，当院は大学病院でありながら，一般市中病院としての機能を兼ねそろえて いるためプライマリケアや救急治療などの充実した研修をおこなえるので将来についての 様々な希望や可能性を実現することができます． ぜひ一度，愛知医科大学消化器内科へご見学にお越しください．当科および当院をご見 学いただければ，あなたの将来についてなにか方向性が見えてくるかもしれません． 研修目標，年次計画 3 年次：胃透視検査，注腸検査の撮影と読影． 上部消化管内視鏡検査．大腸内視鏡検査．ERCP． イレウス管挿入などの基本的手技． 腹部エコーの手技と診断． 肝腫瘍生検．経皮経肝エタノール注入療法(PEIT)．食道静脈瘤結紮療法（EVL)． 4 年次：内視鏡的消化管止血術．内視鏡的異物除去． 大腸ポリープ切除などの比較的簡単な内視鏡的治療． PTBD． 経皮経肝マイクロ波凝固療法．ラジオ波凝固療法．食道静脈瘤硬化療法（EIS)． 5 年次： 胃腫瘍，早期胃癌，大腸癌に対する内視鏡的粘膜切除術（EMR)，切開剝離術（ESD）． ERBD，ENBD． 研修の現状 現在，当消化器内科には教授以下38 名の医師が在籍しています．具体的には，消化管グ ループは16 名の専門医，肝グループは5 名の専門医，胆膵グループは4 名の専門医が中心 となって臨床業務をおこなっており，さらに11 名の専修医（後期研修医）が各グループを 4 ヶ月ごとにローテ研修しています．また，各グループ内では患者を共有しているため，1 人の入院患者を 2-3 名の医師（専門医+専修医+初期研修医）で受け持ちますので，単独で 患者を診療することはありません．当直は平日 1-2 回/月，休日は0.5-1 回/月程度の回数 です．当然ですが，緊急時に備え昼夜を問わず 365 日待機制を敷いているため，いかなる ときも安心して当直することができます．一般病院では考えにくいことかもしれませんが， 大学病院では，大学からの給料が一般水準に比べ低いため，週 1 日程度近隣の病院へアル バイトに行きます．アルバイトの内容は，外来診察，検査，入院患者の回診診察などさま ざまです．こういったアルバイトの給料と大学からの給料を合わせますと，一般病院とほ とんど同じ水準の年収になります．患者を 2-3 名の医師で受け持っているため，アルバイ トや所用などで病院に不在の時間帯は，同じグループの他の医師が治療検査?回診などを 行います．土曜は，グループ内の医師が交代で勤務待機しますので，事前に休日の予定を 立てることができますし，学会，研究会へも積極的に参加できます．このように，若い先 生方のキャリアアップやリフレッシュをサポートするシステムになっております．また， 当科には女性医師が4 名在籍し，関連病院に1 名赴任しております．そのうち3 名は既婚 者で，1 名は育児をしながら勤務をしています．女性医師にとって医師としてキャリアアッ プを目指しながら家事や育児を両立することは本当に大変なことです．当医局におきまし ては，そういった状況に医局全体で協力するように努めております．急な事情による休暇， 早退，業務の交代等も日常的に支障なく