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The Japanese Orthopaedic Society for Sports Medicine 日本整形外科スポーツ医学会 ニュースレター No.12 2013 年 1 月 31 日発行 第 38 回日本整形外科スポーツ医学会学術集会開催報告 会長　筒井　廣明 第 38 回の本学会は、2012 年 9 月 14 日（金）?15 日 （土）の 2 日間にわたり、横浜市のパシフィコ横浜で開 催させて頂きました。メインテーマは「スポーツと整形外 科の Cross-Link」とさせていただき、スポーツと整形外 科が密に繋がるための整形外科の各分野でのスポーツ 医学への取り組み、各種スポーツ競技別の整形外科の 係わり、整形外科医とスポーツ選手の間を埋めてくれて いる理学療法士やアスレティックトレーナーとの連携の大 切さなどについてシンポジウムやワークショップを組むと共 に、スポーツ整形外科医として知っておいて頂きたい事 柄について各種セミナーを組みました。 参加者は、整形外科医（本学会会員 516 名、非会 員 283 名）、コメディカル 347 名、その他を含め 1282 名と、主催者サイドを入れると1300 名を超える人数にな りました。参加者の内訳で本学会の会員が最も多く500 名を超え、非会員の整形外科の先生方も300 名弱と多 くの整形外科の先生方が参加され、更に、コメディカル の方々を引き連れての参加も多く見られ、会場の各所で 楽しげに語らいをされている光景が見られました。 総演題数は 376 演題で、シンポジウム、パネルディスカッ ション、教育研修セミナー、ランチョンセミナー、Traveling Fellow 報告などの指定演題 201 演題、一般口演 138 演題、ポスター 37 演題を 6 会場で 2 日間、活発な 討議をして頂きました。 本学術集会はスポーツと整形外科という2 つのキー ワードを根幹とする学術集会ですので、各部位別の学 術集会とは異なり、横断的な分野も大切になります。そ こで、競技別のセッションを野球、テニス、オリンピックの メディカルサポート、ラグビー、バレーボール、アメリカンフッ トボール、ゴルフなどで組み、現場で行われている徒手 医学、アスレティックトレーナーの活動、スポーツ歯科、 図 1：開会式の様子 学校体育への関わりなど、部位別の学術集会では組み 難いけれども、スポーツ選手の治療に携わるスポーツ整 形外科医としては知っておいて頂きたい知識を学ぶ内容 も入れさせて頂きました。ワークショップでは、関節鏡と 超音波診断を取り上げましたが、学術集会の会場でも 関節鏡に関しては、肩 ? 肘 ? 手 ? 脊椎?股?膝 ? 足等 の部位別のセッションを取り上げ、また、超音波に関して は、スポーツとの関わりのパネルディスカッションや野球肘 健診のセッションなどでもその有用性について取り上げさ せて頂きました。 今回の学術集会の指定演題は、腰椎の西良浩一先 生、テニスの別府諸兄先生、奥平修三先生、バレーボー ルの林光俊先生、野球の帖佐悦男先生、岩間徹先生、 ゴルフの浜田純一郎先生、アメリカンフットボールの藤谷 博人先生、徒手医学の寛田司先生、8 月 12 日に終了 したばかりのロンドンオリンピックは奥脇透先生、中嶋耕 平先生など、本学会の理事、代議員の先生方を中心 に多くの先生方のご協力によりあふれんばかりの企画を ─1─ 日本整形外科スポーツ医学会　ニュースレター 表 1．医学生と若手医師が語るスポーツ医学 前田 雄洋 橋本 健司 軸屋 良介 森 俊太 込山 和毅 土山 耕南 八尋 美阿 太田 聖也 西本 雄飛 宮崎大学 医学生としてのスポーツ医学─学生のためのスポーツ スポーツ医学　啓発賞 医学セミナー」を経験して─ 慶応義塾大学 腓腹筋内側頭有限要素モデルの開発と臨床画像に基 最優秀発表賞 づく妥当性の検証 群馬大学 J1 クラブチームにおけるスポーツドクター?トレーナーの スポーツチームサポート賞 役割 岡山大学 西日本医科学生総合体育大会（西医体）の主管をし スポーツ大会　安全運営賞 て 群馬大学 高校野球投手のメディカルチェック実習に参加して 未来の星飛雄馬を救った賞 兵庫医科大学 私の理想とするスポーツ整形外科医 アスリートコンディショニング賞 昭和大学 私が考える、スポーツ整形外科医の在り方 スポーツ整形　障害予防への貢献賞 弘前大学 医学生野球選手の投球障害と原テストおよび下肢タイト 大学野球　投球障害の解明賞 ネス、筋肉量との関連 昭和大学 医師になって感じたスポーツ医学 スポーツドクター　体感ケア賞 図 2：特別セッション「投球障害を考える」の講師陣 図 3：特別セッション「