JCSAS獣医外科専門医研修プログラム -j.docVIP

JCVS小動物外科専門医研修プログラム 1.定義 　小動物外科専門医研修プログラムは、専門医を目指す獣医師が専門医資格を有する外科医などの直接監督下で、獣医外科学とその関連分野に関する十分な知識と技術を修得できるように教育するための訓練プログラムである。 2.目的 　a. 外科疾患の診断、治療、管理に関する知識と臨床技術を高めること 　b. 獣医外科学とその関連分野の科学的知識の臨床例への適用について教育すること 　c. 教育、研究、臨床、外科などの分野で専門職を得る機会を提供すること 　d. 研究と発表を通して外科学の科学的知識を高めること 　e. 国際的水準を満たした質の高い外科的技能を習得し維持すること 3.研修施設および研修プログラムの確定 　日本小動物外科専門医協会：JCVS(Japanese College of Veterinary Surgeons)に資格審査委員会を置き、年1回3月に提出された研修プログラム実施計画を審査する。（提出期限は2月末日とする。） 　研修プログラムの実施を希望する施設は、基幹施設研修責任者*（supervisor）名で、下記書類をJCVSに2月末日までに提出する。研修プログラムの承認は5年ごとに更新する。 （*：同一組織に専門医が複数いる場合、その代表者とする） ?13の研修要件における必要事項をどのように遂行するかの記載（書式1） ?平面図を含めた動物病院の施設と設備に関する詳細な記載（書式2） ?基幹施設研修責任者の研修遂行誓約書（書式3） 　研修プログラムの承認には、JCVS研修プログラムの必要事項および施設認定基準を満たすことを確認できる書類をJCVSに提出する。 　個人病院が関連研修施設となる研修プログラムの承認には、関連施設研修責任者としてJCVS、ECVSあるいはACVSの専門医（Diplomates）の資格を持つ外科医がその病院に常勤していることが必要である。 (附則) ?研修医（resident）はプログラム実施期間中、その病院に常勤している必要がある。 ?少なくとも2人の専門医あるいは同等のスペシャリストがその施設に常勤している必要がある。2人目のスペシャリストは外科以外の専門分野でも構わないが、小動物外科学に関連した分野でなければならない（例えば、内科、画像診断、麻酔、救急およびクリティカルケアなど）。2人目のスペシャリストの役割は、複数のスペシャリストで分担して1人の常勤に相当させても構わない。1人のスペシャリストのいる2つの病院が、研修医を共同で監督することも可能である。そのような研修プログラムは、研修期間が均等に分けられ、共同研修責任者がすべての公文書に連名でサインし、両病院の施設が要件を満たし、他の分野のプログラムについても記載されている場合に承認される。 ?その施設に関連分野（麻酔、画像診断、内科および病理）のスペシャリストがいない場合は、資格審査委員会の助言に基づいて、外部でローテーションするバランスの取れたプログラムを組むことによって研修を容認することができる。 ?その施設の手術数が十分でない場合には、より多くの手術数を有する専門医のいる病院でローテーションすることも可能である。 4.資格認定 　JCVS小動物外科専門医の志願者は受験資格の審査を受け認定されなければならない（書式4）。JCVS小動物外科専門医の指示する標準的研修プログラムを修了した研修医は、研修プログラム修了を証明する書類の提出により受験資格を認定される。 研修プログラム内容 要件1：専門医に監督されたプログラム 　標準的獣医外科専門医研修プログラムは、外科医として活動中のJCVS、ECVSあるいはACVSの専門医（Diplomates）によって監督されなければならない。 　ただし、一時的な措置として、外科学の専門知識と経験を有し、臨床活動を行っている獣医外科医（例えば、大学の教授やそれに準ずる者）を基幹施設研修責任者とすることができる。その認定は資格審査委員会が行う（書式5）。 　研修責任者［研修医を指導する専門医（指導専門医）］が同時に指導できる研修医は原則として2人までとする。ただし、論文や学会発表以外の必要要件を満たした研修医がいる場合には次の研修医を受けることが可能である。 　監督下の研修とは、症例の診断と治療を通して研修医と指導専門医が論議する相互関係を意味する。 　指導専門医が術者あるいは助手を行う研修医と手術に参加し、直接指導する場合を「直接監督（Direct Supervision）」と定義し、研修医の術者あるいは助手としての遂行記録とする。研修最後の年は、指導専門医が手術に直接参加せずに手術室で研修医の手術を監視した場合でも、「