数学科学习指导案-hiroshima.doc

中学校　数学科学習指導案 広島市立安佐南中学校 天 野 秀 樹 ＜単元＞ ● 相似な図形 － パターン?ブロックを使って －（第２学年） ＜要旨＞ ● 小学校においては、第６学年の単元「拡大図と縮図」で相似な図形の作図を学習してい る。また、中学校第２学年２学期においては、図形の性質を筋道立てて証明する学習を 深めてきている。したがって本単元では、相似な図形の性質を作図や実測を通して直観 的に認められるようにするとともに、証明を通して論理的に認められるようにすること になる。特に「相似の位置」は、１点から見通すと図形が重なるという新たな数学的な 見方のよさを気づかせるのに有効な教材である。 ● 本校の生徒は、おおむね数学の学習に意欲があるように見受けられる。しかし、与えら れた問題を解決することで満足してしまう生徒が多いように思える。このことを考慮し て、パターン?ブロックを使って作業を取り入れたり、生徒がつくった問題をファイル にまとめさせる実践をすることによって、生徒が意欲を持ち、主体的に活動できるよう に努めてきた。その結果、自ら考えようとする態度が見受けられる生徒が徐々に増えて きているように思えるが、まだ十分であるとはいえない。 ● したがって指導にあたっては、パターン?ブロックを使った相似な図形の作品づくりな ど、生徒一人ひとりが主体的に活動できる時間を多く設定したい。また、生徒が意欲を 持って活動する様子を肯定的に評価していくとともに、操作活動などを通して数学的な 見方のよさに気づかせたい。 ＜単元の目標＞ １．作業や操作活動などを通して、意欲を持ち、主体的に活動できるようにする。 （関心?意欲?態度） ２．相似な図形をいろいろな見方で捉えることのよさを感得できるようにする。 （見方?考え方） ３．三角形の相似条件を用いて図形のもつ性質を調べることができるようにする。 （表現?処理） ４．三角形の相似条件を理解させる。　　　　　　　　　　　　　　　（知識?理解） ＜指導計画＞ １．相似な図形 ?????????????? １時間 ２．三角形が相似になるための条件 ????? １時間 ３．三角形の相似条件の利用 ???????? １時間 ４．相似の位置 ?????????????? １時間（本時） ５．練習問題 ??????????????? １時間 ＜本時の目標＞ １．対応する部分を通る直線を引く作業に積極的に参加させる。（関心?意欲?態度） ２．１点から見ると図形が重なるという相似な図形の見方のよさに気づかせる。 （見方?考え方） ３．相似の中心を利用して拡大図や縮図を書く方法を意識させる。　（表現?処理） ４．相似な図形において、相似の中心が存在する場合があることに気づかせる。 （知識?理解） ＜評価の観点＞ １．数学への関心?意欲?態度 ２．数学的な見方?考え方 ３．数学的な表現?処理 ４．数量，図形などについての知識?理解 ＜準備物＞ ● 生徒がつくった作品Ⅰ（配布用プリント），Ⅱ（黒板掲示用） ―――― 指 導 過 程 過程 学 習 活 動 留 意 事 項 評価 １．導入 （１５分） ?４つの作品Ⅱを観察し、特徴を発表する ?作品Ⅰをノートに貼る ?作品Ⅱを黒板に貼る ?作品Ⅰを配る ３ ２．展開 （３０分） 「対応する部分を通る直線を引こう！」 「気づいたことをノートに書こう！」 －作業－ （途中経過を発表する） ?直線を引いた結果を発表し、確認する ?気づいたことを発表し、ノートにまとめる 例）①～③は１点で交わり、④は交わらない ①は１点透視図法(美術)に似ている ②は実像(理科)に似ている ②は点対称，③は線対称 １点で交わる位置が異なる １点と図形までの長さと大きさの関係 ①は集まる１点の反対側にもアンパンマンが できる など 「３?４?1/2倍する作品はどこにできる？」 ?３?４?1/2倍の位置を発表し、確認する ?気づいたことを発表し、ノートにまとめる 例）①は③のように見ることができる ①②は作品の外に１点で交わる点がある １点と図形までの長さと大きさの関係 交わる１点からの幅で、いくらでも相似な作品 を作図できる など ?相似の中心の意味をノートにまとめる ?引き方の見本を１本見せる ☆ 全員に取り組ませる ☆ 作業の様子をほめる ?１点で交わる作品Ⅱを予想させる ?直線を引いた作品Ⅱを黒板に貼る ?作品Ⅱで確認した後、板書する ☆ 相似の中心の存在に気づかせる ☆ １点から見ると図形が重な るという相似な図形の見方の よさに気づかせる ?立体感覚を意識させる ?前で発表させる ?作品Ⅱで確認した後、板書する ☆ １点か