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［単板積層材「LVL」とは］ LVL とは LVLの特長 LVLとは、ロータリーレースやスライサーなどの切削機械で LVLは、単板を使用することで木材資源を有効に活用でき 切削された単板（Veneer るという点では合板と全く同じです。 ）の繊維方向（木理）を、すべて平 行にして積層?接着して造られる木材加工製品です。日本で 1寸法の安定性と精度に優れる 製造し始めた頃には、合板の製造工程と類似していたことか 単板を繊維方向の同一方向に積層?接着することを除けば、 ら「平行合板」とも呼ばれていましたが、現在では『単板積 合板と同じような製造工程ですから、乾燥単板を使うことで 層材』またはその英語名（Laminated?Veneer? Lumber）を 含水率が均一化され、同時に節などの欠点部分も分散される 略して『LVL』と呼ばれています。 ため、寸法の安定性と精度に優れた製品が生まれます。 使用される樹種としては、メランティ、セラヤ、アピトン、 カポールなどの熱帯産広葉樹、シナ、ブナ、カバなどの国産 2長尺材が得られる 広葉樹のほか、針葉樹としてはベイマツ、ベイツガ、ホワイ LVLは使用する単板を縦方向につなぎながら積層?接着し トファーなどの北米材、ニュージーランド、チリに多いラジ てゆくので、長尺の製品を造ることができます。単板の縦継 アータパイン人工林材、エゾマツ、カラマツなどのロシア産 ぎの方法としてはスカーフジョイントなどがあり、縦継ぎさ 北洋材、スギ、カラマツなどの国産造林材があります。 れた部分は一定間隔以上ずらして積層?接着されているため、 LVLには2mm～4mm程度の厚さの単板が使用され、積 製品の強度は均等化しています。 層数は数層から数十層に及ぶものがあります。幅方向の反り 3品質が安定している を防止するために、直交層（クロスバンド）を数層挿入する 乾燥単板の使用、縦継ぎ部の分散化、積層による欠点部分の 場合があります。合板とLVLの区別については明確な定義 分散化などが行われるため、製品の強度などにバラツキが少 はありませんが、直交層が一層おきに仕組まれ積層?接着さ なくなり、安定した品質が保証されます。? れたものが『合板』です。合板はこの直交する単板がバラン ス良く構成され、強度や寸法安定性が確保されるため面材と 4用途に応じた寸法の製品が提供できる して用いられます。一方LVLは繊維方向の平行層の割合が 単板の積層数を調整することにより、用途に応じた厚さの 圧倒的に大きく、一般的には製品の厚さも厚いため、面材と LVL を製造することができます。また、二次接着すること してよりも軸材?骨組材として用いられます。 により一定以上の厚さにも対応することができます。長さに ついては様々な縦継ぎ方法を用いることにより、どのような ●単?板 ●LVL 長さにも対応することができます。