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科学研究費補助金（学術創成研究費）公表用資料 〔事後評価用〕 平成１５年度採択分 平成２１年 ３月３１日現在 研究課題名（和文） 誘導加速シンクロトロンの実証研究： スーパーバンチ加速と応用 研究課題名（英文） Experimental Demonstration of Induction Synchrotron: Super-bunch Acceleration and its Application 研究代表者 takayama ken 高山 健 所属研究機関?部局?職 高エネルギー加速器研究機構 ?加速器研究施設?教授 研究の概要： 誘導加速シンクロトロンの完全実証に成功した。スーパーバンチの閉じ込め、加速に成功して いる。加速と閉じ込め機能を完全分離する特徴を利用した全く新しいトランジションエネルギ ー通過法を実証した。KEK の500MeV ブースターを入射器を用いない誘導加速シンクロトロ ン（全種イオン加速器）に改装して、スーパーイオンバンチの応用を図るために必要なイオン 源などのRD を実施した。 研 究 分 野 ：数物系科学 科研費の分科?細目：物理学?素粒子?原子核?宇宙線?宇宙物理 キ ー ワ ー ド：誘導加速、シンクロトロン、スーパーバンチ、全種イオン加速器 MOSFET をスイッチング素子として使用し １．研究開始当初の背景 たフルブリッジ回路構成の大パワー超高速 2000 年に誘導加速シンクロトロンのアイデ スイッチング電源を完成させた。加えて、日 アが提案された後、KEK で開発に着手したス 本発明の微細結晶合金の磁性体を特別に薄 イッチング電源の目鼻がようやく立ち始め 膜成形をし、低損失を実現、マイナーループ た状況であった。一方、スーパーバンチをハ 動作させ、損失総量を下げた誘導加速セルを ドロンコライダーに導入するケーススタデ 完成させた。更にこれら二つのハードとスイ ィーがKEK とCERN で精力的になされていた。 ッチング電源を任意タイミングで動作させ るゲート制御システムとを組み合わせ、誘導 ２．研究の目的 加速システムのユニットを完成させた。 （１）加速と閉じ込めを分離した新しいシン （２）2004 年秋に世界初の高周波電圧で閉 クロトロン（誘導加速シンクロトロン）を誘 じ込めた陽子バンチを8GeV まで加速に成功 導加速装置で発生させるパルス電圧を利用 する。 して実現する。 誘導加速システム３セットをKEK 陽子シ （２）誘導加速シンクロトロンとそこで加速 ンクロトロンに導入し、既存の高周波空洞に するスーパーバンチの応用を検討する。 発生する高周波電圧で「閉じ込め」た陽子バ ３．研究の方法 ンチを誘導加速電圧だけで行い 8 GeV 行ま 必要な 1MHz で繰り返し動作可能な誘導加 で加速した。言い換えると、この段階ではハ 速システム一式を完成させ、この数を年毎に イブリッドタイプのシンクロトロンを実現 増やしてKEK12GeV 陽子シンクロトロンに