放射線三次元ピンポイント照射 -r.pptVIP

　　放 射 線 医 療 　―　診断と治療　―　 NPO法人放射線教育フォーラム 上腕骨骨折. X写真 放射線医療　１．診断 Ｘ線による病巣や骨折の診断は主としてＸ線の透過力を利用している。 X線の身体を透過する力は骨や筋肉などの組織によって異なる。 身体を透過したX線をフィルムに感光させると白黒の濃淡から 　異常病変や骨折などを写し出すことができる。 胸部X検査 レントゲン検査による肺がんの発見 　　　　　　　　　　　　　　　　　癌研有明病院HPより PET検査 ウィルヘルム?レントゲン（1845～1923） 1896年1月23日にレントゲンが撮った妻Alfred von Kollikerの手のＸ線写真 アンリ?ベクレル(1852～1908） マリア?スクウォドフスカ＝キュリーMaria Sk?odowska-Curie,（1867年11月7日 – 1934年7月4日） 放射線治療　 X線などをがん細胞へ照射することによって， がん細胞を死滅させる方法。 放射線治療では 放射線の透過力とともに 放射線の作用を利用する。　  放射線照射はがん細胞が細胞分裂を行っているときが効果的 細胞は分裂を行っているとき不安定 このときに放射線が作用すると， 正常なコピーができなくなってしまう。 細胞分裂を際限なく行うがん細胞は 正常細胞より放射線の影響を受けやすい。 正常細胞は放射線によって傷つけられても， 損傷を修復させる力が強く， がん細胞よりも生き延びることができる。 がん細胞には最大線量 正常細胞には最小限線量 がん細胞に届かない これから期待される放射線治療 近年，放射線治療の技術革新はめざましく， がん細胞へのピンポイント照射が可能となり， 副作用は軽減され、治療効果が向上。 放射線三次元ピンポイント照射 陽子や炭素の原子核を照射する治療も行われ，大きな成果を上げている。 それぞれ「陽子線治療」 　　　　「重粒子線治療」 　　　　　　　　　　　　　　　　　とよばれている。 放射線医療 　　　―　診断と治療　― 　　　　　　　　　　　　　　完 サイバーナイフ：アメリカ?スタンフォード大学ジョン?アドラーが1994年に開発したので、自由自在に動くロボットアームの先に放射線照射装置が取り付けられていいます。ロボットアームの移動精度は、80cm先の目標に対して±0.2mm以下というピンポイントの正確さで、ガンマーナイフと同様ピンポイントで、がんを攻撃することができます。 　 　 放射線治療の理想は　がん細胞には放射線を最大線量、 正常細胞には最小限線量を照射することです。そのため、がん細胞のみに放射線をピンポイントで照射したいのですが、がん細胞は身体の内部にあるので放射線が正常細胞を突き抜けないとがん細胞に届きません。どうしたらよいでしょうか？ 　ガンマーナイフでもサイバーナイフでも手術前の脳腫瘍は治療後写真のように劇的に消滅しています。　 　炭素線がん治療では粒子加速器（シンクロトロン）で炭素イオンを光速の６０～８０％の速さに加速し、がん細胞に集中的に照射して死滅させる放射線治療です。体にメスを入れないため、痛みを伴わず、がん細胞だけを集中的に狙い、がん以外の正常な細胞への副作用を極力抑えることができます。 近年，サイクロトロン（円形加速器）やシンクロトロン（同期加速器）などの加速器を使って，陽子や炭素の原子核を加速し，がんに集中して照射する治療法が確立されました。　粒子のなかでも陽子を使う粒子線治療を陽子線治療と言い，原子の原子核を使う治療を重粒子線治療と言います。　 この粒子線治療の特徴は粒子が運動を停止する直前に最大のエネルギーを放出するという性質を利用し，がん病巣内部で粒子が最大のエネルギーを放出するようコントロールされているため，従来の放射線治療では困難であった肝臓?膵臓などのがん治療にも成果をあげています。 　アメリカの医療機器メーカー?トモセラピー社が2003年に開発した放射線治療装置トモセラピー（TomoTherapy）です。写真：和田市立中央病院のトモセラピー」 　サイバーナイフのもう１つの特徴は、照射中に患者が多少動いても、正確な位置に放射線を照射し続けることができます。それは標的を追尾できるミサイルの技術を応用して、患者が多少動いても天井に取り付けた2台のテレビカメラで移動した位置を正確に追尾して放射線の照射位置を素早く変更できます。 　 　放射線照射はがん細胞が細胞分裂を行っているときに照射するのが効果的です。細胞は分裂を行っているとき不安定でこのときに放射線が作用すると，がん細胞は正常なコピーができなくなってしまいます。そのため細胞分