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III 自我理想と理想自我 フロイトを一行一行読む セクシュアリティのルアー 象徴関係が想像界における主体のポジションを定義する ルクレールがわたしたちのために難解なテキスト、『ナルシズムの導入のために』と取り組み、今回も続けて彼の考察と疑問を示してくれます。第二部をもう一度取り上げてください。引用をたくさんしてください。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　１ ルクレール―これは要約が不可能なテキストです。ほとんど全部を引用しなくてはならないかもしれません。第一部は、リビドーの基本的区別を提示します。そこにあった論拠argumentsにもとづいて、ラカン先生は生殖質plasma germinalについての考察を立てました。第二部でフロイトは、早発性痴呆の研究、彼がパラフレニーのグループと呼ぶものが、自我の心理学研究にとっておそらく最良のアクセスであり続けると言います。しかしこの研究の検討を彼は続けるのではありません。彼は自我の心理学の考察にわれわれを導くいくつかの別の道をあげます。まずは器質的疾患のリビドー分配への影響から出発します。これは心身医学ヘの見事な導入と考えることができます。彼はこの主題についてのフェレンツィとの対話に参照し、病気、痛みの経過中、病者はリビドー備給を彼の自我ヘと撤収し、治癒の後、再び備給をすることの確認から出発します。彼は、これは平凡な考察であるがそれでも検討を要求している、と述べています。患者がリビドー備給を対象から撤収しているあいだ、リビドーと「自我の関心」は再び混ざり合い、再び同じ運命をもち、区別できないものになります。 ウイルヘルム?ブッシュWilhelm Buschを知っていますか。ユーモリストhumoristeであり読んで損はしません。彼はバルドウイン?ベラムBalduin B?hlammという名の、詩人のなりそこないder verhinderte Dichter, le poète entravé、忘れ難い登場人物を生み出しました。(1883)歯痛が彼の理想主義的、プラトン的なplatonisante夢想、恋のインスピレーションson inspiration amoureuseをすべて中断させます。彼は相場、税金、九九の表を忘れます。あらゆる日常が突然その魅力を失い、無化されます。今や小さな穴に、奥歯が住まっていますEt maintenant, dans le petit trou, la molaire habite。相場、九九の表の象徴世界はまるごと痛みに備給されます。 ルクレール―フロイトは次に別のポイント、睡眠状態に進みます。（器質疾患と）同様にリビドーポジションのナルシズム的撤収があります。次に彼は心気症に行き、器質疾患との差異そして共通点を論じます。両者の相違は重要ではない、器質病変の存在だけであるという見解に彼は至ります。心気症と器質疾患の研究は彼に、心気症においてもおそらく血管運動系、循環系障害の次元の器質的変化があることをわからせます。そして身体のなんらかの部位の興奮と性的興奮のあいだの類似性を展開します。彼は性感性、性感帯という状態という概念notionを導入します。これは、性器の代わりになり性器のようにふるまう、つまり膨脹と弛緩の座になりえます。ある器官における性感性のこの種の変化は、自我におけるリビドー備給の変化と並行してあるのかもしれないと述ベます。これは心身問題le problème psycho-somatiqueを提起します。いずれにせよ、性感性、身体のどこでも性感帯化する可能性の研究の後、彼は次の想定に達します。心気症は自我リビドーに依存する神経症であり、他方、他の現実神経症（anderen Aktualneurosen, der Neurasthenie und der Angstneurose）は対象リビドーに依存する神経症として分類される。この箇所、第二部全体におけるいわば第一節であるものは、第二部第二節よりも重要性において劣るという印象を私はもちました。第二節で彼は、対象選択のふたつの類型を定義します。（「われわれはErogeneit?tをすべての器官の一般的特性としてみなす決心ができるし、ある特定の身体部位におけるErogeneit?tの亢進、下落という言い方をすることは許される。器官におけるErogeneit?tの変容のそれぞれは、自我におけるリビドー備給の変容と並行しているのかもしれない。このような契機のうちにわれわれは、われわれがヒポコンドリーの根底にあるとするもの、なにが器官のmaterielle Erkrankungと同じ作用をリビドー分配にもたらしえたのかを求めるべきなのかもしれない」。Jeder solchen