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久留米大学 文学部 心理学科 2009 年度 卒業論文 大学生のテスト不安時における 楽観性とストレスコーピングとストレス反応表出との関連 206qa90 江夏泰二郎 （Taijirou Enatu） 指導教員 (稲谷ふみ枝) ＜目次＞ 要約 ???????????????????????????????? 1 問題?????????????????????????????????1 目的?????????????????????????????????5 方法?????????????????????????????????6 結果?????????????????????????????????9 考察???????????????????????????????? 12 フィードバックの意義?????????????????????????14 今後のストレス研究の課題?????????????????????? 16 引用文献?????????????????????????????? 17 付録：楽観主義尺度、Face Sheet、ストレスコーピング尺度 TAC-24 、 ストレス反応尺度 SRS-18 1 【要約】 本研究では現在までのストレス研究を踏まえ、個人の楽観性、ストレッサーへ の対処（ストレスコーピング）、実際のストレス反応を調べその関連について検証 する事とした。楽観的思考（Optimism）の評価は楽観主義尺度（中村ら、2000） を用いた。ストレスコーピングに関しては TAC-24（神村ら、1995）を用いた。 ストレス反応に関しては SRS-18（鈴木ら、1995）を使用した。あらかじめ先行研 究に沿った形で仮説を立て、楽観主義尺度得点、TAC-24 得点、SRS-18 得点それ ぞれの関連を見る事で、それらの仮説について検証する。 【キーワード】ストレスコーピング、楽観性、ストレス反応 【問題】 1．現在までのストレス研究 ストレス社会と呼ばれて久しいが、大学生においても様々なストレスが考えら れる。例えば後述する life events の観点から言えば、進学、卒業などの喜ばしい 事もストレスになるであろうし、転校、転居などもストレスの原因となりうる。 また daily hassles 理論から大学生におけるストレスを考えてみると、クラブ、サ ークルでの出来事や、生活習慣の変化、友人との関係、自分の容姿について、ま た、学業上の事で言えば、定期的に行われる試験もストレスとなるであろう。 ストレスという言葉はそもそも Canonn（1935）が科学論文中で使用し、その 後 Selye（1936）が医学?生物学的なアプローチを加えた事に端を発する。Selye はストレスに暴露された状態を 3 段階に分類し、最初の段階を警告反応期（alarm reaction stage）、次の段階を抵抗期(resistance stage)、最後の段階を疲弊期 (exhaustion stage)とした。 ストレッサーに暴露されると、生体が自分の体を防御するために最初に警告反 応期に入る。そのストレッサーに更に暴露され続けると抵抗期へと入る。しかし その抵抗力は長くは続かず、その状態が長く続くと人の抵抗能力は限界に達し、 その後は疲弊期に入る。疲弊期に入ると、体重の減少、副腎の委縮、胃潰瘍など 心身に異常を起こし、非常に危険な状態に陥る。また Selye の副腎を介したスト レス反応の研究は今日の生物学的なストレス研究へと繋がっている。 その後 Lazarus や Holms や Rhane が登場しストレッサーとストレス反応の関 係について言及した。Holms Rhane（1967）は、社会的再適応評価尺度（Social Readjustment Rating Scale :SRRS）を定義した。それはストレッサーを明確に固 定し、その出来事に対してどれだけのストレス反応が生じるかという事を直線的 に明示したものである。 その対象となる出来事としてはストレス反応表出の一番高いもので、「配偶者の 死」が挙げられ、ストレスの強度は 100 とされている。以下、「離婚」73、「夫婦 2 の別居」65、「近親者の死亡」63 と続く。 この様に人生に大きな変化をもたらす出来