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森田務公認会計士事務所 会社の規律を守れ！ 問題社員への適切な対処法 第 97 号 会社の規律を守れ！ 問題社員への 適切な対処法 1 問題社員から会社を守るための就業規則見直しポイント 2 勤怠に問題がある社員への対応方法 3 能力不足の改善がされない社員への対応方法 4 協調性不足が組織に悪影響を与えている社員への対応方法 森田務公認会計士事務所 会社の規律を守れ！ 問題社員への適切な対処法 問題社員から会社を守るための就業規則見直しポイント はじめに どの時代にも、会社にとって問題となる社員は存在していました。 高度経済成長時代には、そのような問題社員を抱えている余力が企業にもありました。し かし、リーマンショック、東日本大震災という大きな二つの経済危機を経て、企業には、 そのような余力はなくなっています。 すべての社員が、会社業績の向上に一丸となって取り組まなくては、厳しい競争に勝ち 残ることはできません。 本レポートでは、問題社員をどのようにして会社に貢献できる社員に変化させるか、ど うしても変われない社員は、どのようにして退職してもらうかという２つの視点で作成し ています。 自社の組織風土を良い状態に保つために、問題社員にどのように対処したらよいか、参 考にしていただければと存じます。 会社にとって問題となる社員とは ？ 会社にとって問題となる社員にはどのようなパターンがあるでしょうか。 本人の勤務態度が悪くて、仕事に支障をきたすという個人レベルのマイナス社員から、 チームワークを乱し周囲へ悪影響を与える組織レベルのマイナス社員も存在します。 また最も多いのは、力量不足で会社の業績・業務に貢献できず、改善努力もしない社員 です。 ①勤務態度に問題 無断欠勤や遅刻が多い等の勤怠不良を起こしたり、企業の定めている がある社員 ルールを破る社員。会社の規律乱れ、士気の減少につながる。 ②周囲に悪影響を ２種類のタイプがある。他人とのコミュニケーションを阻害するタイ 与える社員 プと、他人との衝突を繰り返すタイプの２種類。 業務上のミスを頻発させたり、取引先とのトラブルが多い社員。また、 ③力量不足が解消 業務効率が非常に悪く、周囲のメンバーに大きな迷惑や負担をかけて できない社員 しまう社員。それを解消する努力をしない社員。 1 企業経営情報レポート