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第117 回 東京医療センター地域医療カンファレンス 開催場所： 国立病院機構東京医療センター 病棟会議室 開催日時： 平成29 年4 月20 日(木) 19 時30 分～ テ ー マ： がん緩和ケアで使用されるオピオイド 担 当： 国立病院機構東京医療センター 緩和ケア内科 宮田知恵子 （ 抄録 ） がん性疼痛に対するオピオイドの使用は、１９８６年に世界保健機関（WHO）が、がんの痛みからの開 放を目指して‘WHO 方式がん疼痛治療法’を発表したことから世界に広く展開されました。 本邦においても、がん性疼痛に対するオピオイドとしては、１９７８年からブロンプトンカクテル（モルヒ ネ/アルコール等配合剤）が臨床場面に登場していたものの、系統立てたがん疼痛治療が行われるよう になったのは、上述WHO による『がんの痛みからの開放』の出版と１９８９年のモルヒネ徐放錠導入後か らということになります。その後、２００２年～２００３年にかけて、フェンタニル貼付剤とオキシコドン徐放錠 が発売されたことで、がん疼痛治療は飛躍的に発展しました。さらに、２０１０年にトラマドール塩酸塩、２ ０１１年にトラマドール塩酸塩/アセトアミノフェン配合錠が一般医薬品として登場し、２０１２年～２０１４年 にかけて、オキシコドン注射剤、フェンタニル粘膜吸収製剤、タペンタドール錠が相次いで発売され、よ り患者一人ひとりの病状・病態に合わせた薬剤選択が可能となりました。 本講演では、各オピオイドの特徴と理論に基づいた薬剤選択の実際、そして、オピオイドの適正使用 に際して注意が必要なケミカル・コーピングについてお話しできればと思います。 担当医略歴： 平成15年3月 聖マリアンナ医科大学卒業 平成15年5月 聖マリアンナ医科大学病院 研修医 平成18年4月 慶應義塾大学病院リハビリテーション科 専修医 平成19年4月 東京湾岸リハビリテーション病院 医員 平成20年4月 慶應義塾大学医学部大学院博士課程 （がんプロフェッショナル養成コース） 平成24年4月 国立療養所多磨全生園リハビリテーション科 医員 慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室非常勤医師(緩和ケアチーム兼任) 平成26年9月 慶應義塾大学医学部医学博士取得 平成27年4月 独立行政法人国立病院機構東京医療センター緩和ケア内科医長代行 学 会・資格： 日本リハビリテーション医学会専門医・指導医、日本緩和医療学会専門医、 障害者スポーツ指導医、義肢装具等適合判定医、難病指定医 ＊このカンファレンスは日本医師会生涯教育講座の認定単位を取得できます