ドローン研究会＜14 年＞ 日経BPクリーンテック研究所.PDF

＜企画書＞ ドローン研究会＜2014 年＞ ドローンが開く未来社会へ 2014 年6 月 主催 ： 日経BP 社 協力 ： 自律制御システム研究所 ドローン研究会企画書 1 ＜＜ 趣旨 ＞＞ 世界で「完全自律型マルチローター式電動ヘリコプター」（ドローン）が商品化され、セ キュリティや農業、インフラ監視など様々な分野で活躍しています。米国シリコンバレー ではドローン革命が叫ばれ、インターネット通信販売のA 社が商品の運搬にド ローンを活用する計画を進めています。また、放射能レベルが高くて人が近づけない場所 の状況を把握するためや海上で船が転覆したときの初動救助にドローンを利用することも 考えられています。今後、ドローンの活躍の場は、どんどん増えるでしょう。そして、事 業にドローンを活用する企業が増えることは間違いありません。 ドローンを有効に活用するためには、自動充電ステーションや緊急時避難ポートなどの インフラが必要になります。一方、ドローンが上空を縦横無尽に飛び回ることになると、 新しい法制度も必要になります。事故が起きた場合の補償やカメラを設置したドローンの 飛行区域制限など決まりを作る必要があります。ドローン自身に、フライトレコーダーや 非常時に安全な場所を見つけて着陸する機能の搭載が義務付けられるべきかもしれません。 ドローンを一つのインフラとして定着させるためには、技術的にどこまでが可能で、ど のような応用用途が考えられ、安全・安心に利用するために必要な仕組みや法制度が何か を議論する必要があります。そして、その議論の結果を広く伝え、国の担当省庁に働きか け、ドローンのメリットを最大限に活用する社会環境を整えることが重要です。 ドローンの新しいムーブメントを起こしたい。米国の最新事例を含めてドローンの技術 的性能、現在の利用状況を把握したい。近い将来にやってくるドローン利用が当たりまえ の社会に備えたい。そのようなニーズに応えて研究会を開催します。 ＜＜ 研究会の特徴 ＞＞ 研究会は、ドローンが当たりまえのように利用される社会に備え、ドローンの応用分野 の最新情報や技術を知るとともに、ドローンを活用したい多くの異業種の方と知り合い、 議論し、法制度などの整備すべき社会環境を検討することが狙いです。そして、ここで行 った議論が、ドローンを活用するムーブメントを世の中に起こすためのきっかけになれば と考えています。 ・有識者からの講演を基に最新の知見・情報を得る ・ドローンを分解して技術的な性能を理解する ・同様の問題意識を持った異業種と知り合い、ドローンの応用分野を議論する ・法規制の現状、海外の動向などを踏まえて社会環境を検討する ・未来社会に向けたムードを醸成する ドローン研究会企画書 2 アドバイザー：野波 健蔵（のなみ けんぞう）氏 本研究会は、千葉大学の野波健蔵特別教授にアドバイザーとして参加していただきます。 野波先生は、30 年間以上にわたり自律制御、ロボット、メカトロニクスの研究を行い、55 件の特許が権利化され、10 件が出願中というドローンに対する造詣がとても深い方です。 2013 年 11 月 1 日には、株式会社自律制御システム研究所を設立し、ドローンの研究開発 と製造販売を中心に事業を展開しています。 略歴 1979 年 東京都立大学大学院工学研究科機械工学専攻博士課程修了 1986 年 米航空宇宙局（NASA）研究員・シニア研究員 1994 年 千葉大学教授 2008 年 千葉大学理事・副学長 2010 年 「Autonomous Flying Robots」をSpringer 社から出版 2011 年 日本学術会議連携会員 2012 年 ミニサーベイヤーコンソーシアム会長 2013 年 国際知的無人システム学会会長 2013 年